本記事では楽天モバイルで発売されたRakuten Miniがpovo2.0で使えるか、解説します。
Rakuten MiniはIMEIによって3種類の端末がありますが、一部の端末はpovo2.0でも使えます。
私も実際にRakuten Miniでpovo2.0を使っていますので、設定手順も解説します。
povo2.0で楽天ミニを使う
Rakuten MiniはeSIM専用
まず前提として、Rakuten MiniはeSIM専用機です。
通常のSIMは入れられません。
▼通常SIMは使用不可▼
よって、楽天モバイルで使う場合も他社で使う場合も、eSIMを選択しなければなりません。
povo2.0も通常のSIMとeSIMが選べますので、必ずeSIMを選択しましょう。
最近では他にもeSIMが選べるキャリアが多くなっており、同じau回線を使っているau・UQモバイルの他にも、ドコモ・ahamo・ソフトバンク・LINEMO・ワイモバイル・IIJmioでもeSIMが契約できます。
Rakuten Miniは3種類
また、Rakuten Miniは製造時期によって対応バンドが異なっており、3種類に分かれます。
<Rakuten Miniの対応バンド>
IMEI | 対応バンド | |
---|---|---|
初期 | ・351676110356708以前 | 4G:1/3/18/19/26/28/41 3G:1/6/19 |
中期 | ・351676110356716 ~351676110680487 ・351676114000013 ~351676114151956 |
4G:1/3/5/18/19/26/28/38/41 3G:1/5/6/19 |
後期 | ・351676110682491 〜351676113417929 |
4G:3/4/5/18/19/26/28/38/41 3G:4/5/6/19 |
詳細:スペック | Rakuten Mini | 楽天モバイル
まず、上表をみて自分が初期・中期・後期のどの端末かを確認してください。
端末によって使える/使えないが異なります。
自身のRakuten MiniのIMEIは「設定」→「端末情報」→「IMEI」から確認できます。
Rakuten Miniは使える?
動作確認状況
Rakuten Miniはpovo2.0で動作確認されています。
ただし、実はすべての機種が使えるわけではありません。
前章のとおりRakuten Miniは製造時期(IMEI)によって初期/中期/後期の3種類がありますが、一部の機種は一部のバンドに非対応なので注意が必要です。
初期・中期は対応
povo2.0で使うには、端末が「少なくとも4G/LTEバンドのB1/18/26に対応していること」「au VoLTEに対応していること」の2点を満たす必要があります。
初期・中期のRakuten Miniは、povo2.0が使う4Gバンド(B1/18/26)に全て対応しています。
後述するとおりRakuten Miniはau VoLTEにも対応していますので、初期・中期端末はpovo2.0のeSIMを入れれば問題なく使えます。
もちろんau本家やUQモバイルのeSIMでも使えます。
これから買う方は、IMEIを確認して必ず初期・中期の端末を購入しましょう。
後期はB1に非対応
一方、後期の機種はpovo2.0が使う4G/LTEのB1に対応していません。
B1に非対応だとエリアによって電波が弱くなる・圏外になる可能性があるので、よくわからない方は使用はやめておきましょう。
B1はドコモ・au・ソフトバンク回線が全て使っていますので、後期端末を楽天モバイル以外で使うのはおすすめしません。
素直に楽天モバイルで使ったほうが良いです。
<使用可否のまとめ>
B1 | B18/26 | au VoLTE |
povo2.0で 使える? |
|
---|---|---|---|---|
初期 中期 |
◯ | ◯ | ◯ | 問題なく使える (動作確認はまだ) |
後期 | × | ◯ | ◯ | 使わないほうがよい |
au VoLTEに対応
なお、Rakuten Miniは初期・中期・後期のどの端末もau VoLTEに対応しています。
楽天モバイル公式サイトのRakuten Miniのスペック表をみるとRakuten Miniは他社のVoLTEに対応していないことになっていますが、実際はau VoLTEにも対応しているようです。
よって、4G通信ができるエリアでは音声通話も可能です。
私もpovo2.0のSIMをRakuten Miniに入れてみましたが、問題なく通話できました。
Rakuten Miniは他社で使える?
前章のとおり、Rakuten Miniは初期・中期はpovo2.0でも使えます。
一方、後期はLTEのB1に非対応なのでpovo2.0で使うのはおすすめしません。
では、povo2.0以外で使う場合はどこがおすすめでしょうか。
おすすめは楽天モバイル
最もおすすめなのは、もちろん楽天モバイルです。
Rakuten Miniは楽天モバイルのバンドにはフル対応していますので、初期・中期・後期のどの端末でも安心して使えます。
Rakuten Miniは私のようにサブ端末として使う方も多いと思いますが、楽天UN-LIMITは1GB以下なら料金が無料で、Rakuten Linkなら国内通話はほぼかけ放題です。
サブ端末として使うには非常に相性が良いプランなので、基本的には楽天モバイルで使いましょう。
初期・中期ならドコモ回線も対応
また、初期・中期の端末はau回線に加えてドコモ回線でも使えます。
初期・中期の端末はドコモ回線の4Gバンドにフル対応しており、音声通話も可能です。
初期・中期の端末をお持ちの方は、povo・au・UQモバイルに加えドコモ・ahamo・IIJmioでもおそらく使えるでしょう。
これから端末を買う方は、初期・中期の端末を選んで買えば、楽天モバイル以外にドコモ・au回線でも使えます。
私も初期ロットを買い、povo2.0のeSIMを入れて使っています。
また、UQモバイルでも使えます。
ただし、最も流通量が多いと思われる後期ロットは4GバンドのB1に非対応です。
B1は結構重要なバンドで、ドコモ回線もau回線もエリアによっては電波が弱くなる可能性があります。
後期の端末を他社で使うのはおすすめしないので、素直に楽天モバイルで使いましょう。
使えるキャリア | |
---|---|
初期 中期 |
楽天モバイル ドコモ・ahamo IIJmio au・povo・UQモバイル |
後期 | 楽天モバイル のみ |
なお、Rakuten Miniは初期/中期/後期喉の端末もソフトバンク回線が使うB8に非対応なので、ソフトバンク・LINEMO・ワイモバイルでの使用はおすすめしません。
Rakuten Miniの買い方
これからRakuten Miniを買う方は、中古で買うのがおすすめです。
ただし、購入時は必ずIMEIを確認しましょう。
Rakuten Miniは購入する端末によって対応するバンドが異なります。
中古の楽天Miniを買う
Rakuten Miniは楽天モバイルでの販売が終了しました。
よって、これから買う場合は中古端末を買うしかありません。
Rakuten Miniの端末は楽天市場やイオシス・じゃんぱらなどのスマホ店で購入できます。
おすすめはイオシスです。
大手スマホ店のイオシスは在庫が豊富で価格も安いですし、初期・中期・後期がわかりやすいです。
じゃんぱらも在庫が多いですが自身でIMEIを確認する必要があるので面倒です。
Rakuten Miniを探している場合はぜひ「イオシス」を探してみてください。
▼製造時期がわかりやすい▼
おすすめは初期・中期
これから中古のRakuten Miniを買う方は、なるべく初期・中期を買いましょう。
初期・中期なら4GのB1に対応しているので、楽天モバイルはもちろん、ドコモ・au回線でも使えます。
povo2.0で使う場合も、初期・中期なら主要な4G/LTE回線のB1/18/26に全て対応しています。
ただし、海外で使う場合は後期のほうが良い場合もあるので自身で用途によって判断してください。
私は国内でしか使わないので初期の端末を買いました。
▼Rakuten Miniを探す▼
Rakuten MiniでeSIMを使う手順
ここからは、Rakuten Miniでpovo2.0のeSIMを使う手順を解説します。
eSIM契約の事前準備
eSIMを契約・設定する前に以下の事前準備が必要です。
- Rakuten Mini本体
(Wi-Fiに接続しておく) - eSIMを入れるスマホ以外の端末
(PC・スマホ・タブレット) - 本人確認書類
Rakuten Miniは事前に電源をONにし、Wi-Fiに接続しておいてください。
また、eSIMのプロファイルをダウンロードするにはeSIMを入れるRakuten Mini以外に、もう一台PC・スマホ・タブレットが必要です。
Rakuten Miniのみでダウンロードする方法もありますがちょっと面倒なので、PC・タブレット・スマホをお持ちの方は事前に準備しておいてください。
povo2.0でeSIMを契約
povo2.0はアプリから申し込みます。
まずはこちらからアプリをインストールしておいてください。
連絡用のメールアドレスを登録し、SIMタイプを選択します。
必ずeSIMを選択してくださいね。
続いて、クレジットカードを登録したうえでeKYCで本人確認を行います。
スマホのカメラで本人確認書類と自身の顔写真を撮影するだけで本人確認が完了します。
本人確認が完了すると登録したメールアドレスにメールが届き、そのURLをクリックすれば認証は完了です。
eSIM発行・有効化
認証完了後、アプリに戻って最上段の「eSIMを発行する」をタップします。
「有効化を受け付けました」と表示されたら、下の「次へ」をタップします。
次の画面で「eSIMの設定」をタップします。
タップすると、画面にQRコードが表示されます。
プロファイルダウンロード
続いて、Rakuten Miniで作業をします。
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「詳細設定」→「携帯通信会社」を選択し、「携帯通信会社」を追加をタップします。
起動したカメラで、別の端末に表示したQRコードを読み取り
「KDDIの有効化」を選択
「KDDIは有効です」と表示されたら、ダウンロードは完了です。
一度端末を再起動した上で、次のAPN設定の手順に進んでください。
APN設定
続いて、APN設定をします。
この作業をしないとデータ通信や通話はできません。
Rakuten Miniの設定(歯車マーク) → 「ネットワークとインターネット」 →「モバイルネットワーク」→「詳細設定」をタップし、一番下の「アクセスポイント名」をタップ
右上の「+」ボタンををタップし、各項目に、以下の内容を設定します
項目 | 登録内容 |
---|---|
名前 | (任意) |
APN | povo.jp |
APNプロトコル | IPv4/IPv6 |
名前はなんでもOKですが、私は「povo2.0」としました。
ユーザー名やパスワード、APNタイプなどは入力不要です。
入力したら最後に一つ前の画面に戻り、今入力したAPNを選択します。
選択すると、通常はすぐにアンテナピクト(画面右上の表示)が4Gになるはずです。
ならない場合は一度機内モードをONにし、再度OFFにしてください。
無事4G表示になった後は、Wi-FiをOFFにしてWEBサイトが開くか、通話ができるか、SMSの送受信が可能か確認してください。
問題なければ設定は完了です。
設定手順はこちらにまとまっています。
povo2.0のeSIM契約はこちら
以上、povo2.0におけるRakuten Miniの使用可否と設定手順の解説でした。
Rakuten Miniはpovo2.0で動作確認されていすが、IMEIによっては一部のバンドに非対応な機種もあるので注意してください。
Rakuten Mini本体はこちらで購入できます。