本記事ではドコモから発売されたタブレット「dtab Compact d-52C」の実機レビューとスペック・価格を解説します。
2020年に発売されたd-42A以来の貴重な8インチのタブレットで、Snapdragon 695 5Gを搭載し性能もなかなかです。
シムラボでも購入したので実機レビューします。
▼d-52Cの詳細・価格▼
dtab Compact d-52Cの価格
dtab Compact d-52Cの値段
ドコモにおけるdtab Compact d-52Cの通常価格は64,790円です。
24回分割払いなら月2,699円、36回払いなら月1,799円で購入できます。
<dtab Compact d-52Cの価格>
- 一括払い:64,790円
- 24回払い:2,699円/月
- 36回払い:1,799円/月
いつでもカエドキプログラム対象
ドコモには「いつでもカエドキプログラム」という端末を安く使えるサービスがあります。
「いつでもカエドキプログラム」をかんたんに説明すると、スマホ本体をいずれドコモに返却することを条件に、本体価格が安くなるしくみです。
基本的には23か月後に返却する場合が多いですが、22ヶ月以内に返却してもよいですし2年以上使い続けてもOKです。
dtab Compact d-52Cもこのプログラムの対象です。
私もこの「いつでもカエドキプログラム」を利用して購入しました。
- dtab Compact d-52Cを購入
- 2年後までに本体を返却
→端末価格が安くなる
(返却後も機種変更は不要)
(回線契約なしでも利用可)
いつでもカエドキプログラム適用時のdtab Compact d-52Cの実質負担額・毎月の支払額は以下のとおりです。
- 実質負担額:税込48,950円
- 月の支払額:税込2,128円×23回
※23ヶ月目に返却する場合
一括払いで購入時の価格は税込64,790円なので、プログラム適用で15,840円安くなります。
2年後に端末の返却が必要な割にそれほど安くならないので、2年以上使う可能性がある場合はプログラムは利用せずにそのまま買ってもよいかなと思います。
d-52Cを端末のみ購入する方法
dtab Compact d-52Cはドコモ公式オンラインショップで端末のみを購入できます。
私も端末のみで購入しました。
詳細:端末のみ購入 | dtab Compact d-52C
ドコモ公式オンラインショップで端末のみを購入する場合、現在使っているdアカウントとは別のアカウントを新規で作成する必要があります。
また、端末のみ購入する場合でも契約形態は「新規契約」を選ぶ必要があるなど、少々手続きはややこしいですが、私も無事端末のみで購入できました。
中古・白ロムのd-52Cを探す
dtab Compact d-52Cはドコモ公式オンラインショップで端末のみを購入できますが、発売からしばらくすると楽天市場や中古スマホ店でも白ロム・中古の端末のみが買えるようになります。
あまり在庫は出回らないと思いますが、できるだけ安く買いたい方はこちらで探してみるのもおすすめです。
8インチタブレットの他のおすすめ
また、d-52Cとほとんど同じ性能で価格が圧倒的に安い8.4インチタブレットの「Alldocube iPlay 50 mini Pro NFE」という機種も人気です。
Snapdragon 695 5Gとほぼ同じHelio G99を搭載し、メモリーRAMは8GB(拡張で最大16GB)です。
超マイナーなメーカーで端末にクセはありますが、2万円台前半で買えるのが魅力です。
私は知らずにd-52Cを買いましたが、今から買うならこちらを選ぶかなと思います。
詳細:Alldocube iPlay 50 mini Pro NFE | Amazon
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dtab Compact d-52Cのレビュー
d-52Cの発売日
dtab Compact d-52Cのドコモでの発売日は2023年3月3日(金)です。
d-52Cのスペック・仕様一覧表
スペック | |
---|---|
サイズ | 幅:129mm 高さ:201mm 厚さ:8.3mm |
重さ | 約318g |
画面サイズ | 8.4インチ |
解像度 | 1,920 × 1,200 |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
OS | Android 12 |
CPU | Snapdragon695 5G 2.2+1.8GHz (オクタコア) |
メモリ(ROM) | 64GB |
メモリ(RAM) | 4GB |
対応外部メモリ | microSDXC (最大1TB) |
SIM | eSIM |
有効画素数 (メインカメラ) |
800万画素 |
有効画素数 (サブカメラ) |
800万画素 |
d-52Cのメーカー
dtab Compact d-52Cの製造メーカーはLenovo(レノボ)です。
パソコンではおなじみのメーカーで、最近はタブレットでも主要なメーカーになりました。
ちなみに8インチタブレットの1世代前の機種「dtab Compact d-42A」も同じLenovoでした。
d-52Cの色・カラー
dtab Compact d-52Cの色は「ミスティ ブルー」と「ストーム グレー」の2色です。
シムラボで購入したのはミスティブルーです。
落ち着いた水色で、飽きずに長く使えるカラーです。
d-52Cの外観
ここからはdtab Compact d-52Cの外観の写真を載せていきます。
まず画面側ですが、dtab Compact d-52Cの画面サイズは8.4インチです。
上下左右にややベゼルがあります。
自撮り用のインカメラは上部のベゼルにあり、画面を遮ることはありません。
本体裏面はこんな感じです。
背面はガラスのような手触りで、つるつるしています。
私が購入したのはミスティブルーだったのであまり指紋は目立ちませんでしたが、ストームグレーのほうはやや指紋が目立つかもしれません。
本体の下側面にはUSB端子とスピーカーがあります。
USB端子はUSB Type-Cですが、ケーブルや充電器類は付属していません。
お持ちでない方は自身で購入が必要です。
本体上部にはイヤホンジャックとスピーカーがあります。
3.5mmイヤホンジャックがあるのはうれしいですね。
スピーカーはステレオで、Dolby Atmosにも対応しています。
本体左側面はSDカードスロットがあります。
dtab Compact d-52CはeSIM専用端末なので、通常のSIMスロットはふさがれていました。
本体右側面は音量ボタンと電源ボタン兼指紋認証センサーです。
カメラのでっぱりはそれほどありませんが、平面に置くとやはり少しガタツキが出ます。
スマホケースをつけて使うのがおすすめです。
Snapdragon695 5G搭載
dtab Compact d-52Cに搭載されているCPUはSnapdragon695 5Gです。
メモリーRAMも4GBなので、重い3Dゲームなどを除けば処理は快適でしょう。
ストレージ容量は64GB
dtab Compact d-52Cのストレージ容量は64GBです。
動画をたくさんダウンロードすると容量が足りなくなる可能性があるので、その場合はSDカードを使ってください。
マイクロSDカード使用可
dtab Compact d-52Cのストレージ容量は64GBですが、足りなければマイクロSDカードで容量を増設できます。
最大1TB増設できるので、写真や動画をたくさん保存したい方はmicroSDカードを購入してください。
画面サイズは8.4インチ
dtab Compact d-52Cの画面サイズは8.4インチです。
画面解像度は1,920×1,200のWUXGAなのでそこそこ高精細ですが、TFTディスプレイなので非常にきれいとまでは言えません。
eSIMのみ、nanoSIM非対応
dtab Compact d-52CはeSIM×1のシングルSIMです。
デュアルSIM・DSDVには非対応で、通常のnanoSIMは使えません。
ドコモで使う方はeSIMの契約か、nanoSIMからeSIMへのSIM変更が必要です。
SIMフリー?SIMロック?
dtab Compact d-52CはSIMフリーです。
dtab Compact d-52Cを含め、ドコモで2021年8月27日以降に販売されたスマホ・タブレットは全てSIMロックがかかっていません。
そのため、購入時から他社のSIMを入れてAPN設定すれば問題なく使えます。
ただし、dtab Compact d-52Cはドコモ回線のバンドにしか対応していません。
au回線の主要な4GバンドであるB18/26や、ソフトバンク回線のB8には対応していません。
楽天モバイルは楽天回線エリア内なら使えそうですが、パートナー回線のバンドには非対応です。
よくわからない方は使うのはやめておきましょう。
USB端子はUSB Type-C
dtab Compact d-52CのUSB端子はUSB Type-Cです。
USB Power Deliveryにも対応しているので、PD対応の充電器・ケーブルを使えば高速で充電できます。
バッテリー容量は5,000mAhと大容量なので、頻繁にタブレットを使う方はPD対応の充電器・ケーブルを使いましょう。
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d-52Cの搭載機能
搭載機能一覧
<搭載機能>
機能 | |
---|---|
防水 | ◯(IPX3) |
防塵 | ◯(IP5X) |
ワンセグ/フルセグ | – |
おサイフケータイ | – |
指紋認証 | ◯ |
顔認証 | ◯ |
防水・防塵対応だが
dtab Compact d-52Cは防水・防塵に対応しているものの、防水性能はIPX3と性能は高くありません。
お風呂などで動画を見るのには不適なので注意してください。
Felica/おサイフケータイ非対応
顔認証・指紋認証対応
dtab Compact d-52Cには顔認証と指紋認証の両方が搭載しています。
指紋認証センサーは電源ボタン一体型です。
最近多い画面内指紋認証の端末はフィルムを貼ると精度が落ちる場合がありますが、dtab Compact d-52Cは電源ボタン一体型の物理センサーなので安心です。
不具合はアップデートで解消
dtab Compact d-52Cを含め、どの端末も発売直後は軽微な不具合が生じる場合があります。
その多くはアップデートにより解消するので、購入後は必ずWi-Fiに接続してアップデートしてから使いましょう。
アップデートは1度で終わらない可能性もあります。
また、アップデートでは解消しない不具合があれば購入元に問い合わせましょう。
d-52Cで音声通話はできる?
dtab Compact d-52Cでは音声通話はできないようです。
私も実験してみましたが、そもそも電話アプリはインストールされておらず、Googleの電話アプリをインストールしようとしたところ、標準のアプリの設定画面で止まってしまい、結局電話はできませんでした。
あまり多くはないと思いますが、通話したい方はLINEでんわ/LINEビデオ通話を使いましょう。
dtab Compact d-52CではLINEができるので、LINEでんわやビデオ通話も可能です。
また、楽天モバイルのSIMを入れればRakuten Linkで音声通話ができます。
私も使ってみましたが、LINEでんわ・LINEビデオ通話・Rakuten Linkはすべて使えました。
d-52CでSMSはできる?
dtab Compact d-52CではSMSも可能です。
音声SIMかSMS対応のデータSIMを入れれば、SMSの送受信もできました。
ただしSIMはeSIM限定なので注意してください。
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dtab Compact d-52Cの付属品
d-52Cの付属品一覧
dtab Compact d-52Cには以下の付属品があります。
- タブレットスタンド
- SIMピン
- クイックスタートガイド
タブレットスタンド付属
dtab Compact d-52Cにはタブレットスタンドが付属しています。
端末を立てかけて動画を見たり充電することができます。
充電器(USBケーブル・アダプタ)なし
dtab Compact d-52Cには充電器(USBケーブルやUSBアダプタ)は付属していません。
USB端子はUSB Type-Cなので、すでにお持ちの方はdtab Compact d-52Cに流用できます。
お持ちでない方は自身で購入が必要です。
dtab Compact d-52CはPD(Power Delivery)という高速に充電できる規格に対応しているので、PD対応のアダプタ・ケーブルも検討しましょう。
もちろん普通のケーブルも使えます。
d-52Cのケース・カバー
dtab Compact d-52Cにはケースも付属していません。
傷や指紋を防止するため、Amazonや楽天市場で専用ケースを購入しましょう。
d-52Cの画面フィルム
最近では発売時から画面保護フィルムが貼付されている機種も増えてきましたが、dtab Compact d-52Cにはフィルムはありません。
Amazonや楽天市場で購入しましょう。
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d-52Cのベンチマークスコア
d-52Cのantutuスコア
antutu(ver.9.5.9)で測定したdtab Compact d-52Cの総合スコアは370,623でした。
同じSnapdragon 695 5G+4GBメモリー(RAM)を搭載したAQUOS wish2は32.3万でしたので、それよりややスコアはよいですね。
Snapdragon 695 5G+6GBメモリー(RAM)のAQUOS sense7が約39.5万でしたので、それに近いスコアが出ています。
d-52CのGeekbench6スコア
Geekbench6(ver.9.5.9)で測定したdtab Compact d-52Cのスコアはシングル:882、マルチ:2042でした。
超高性能というわけではありませんが、重い3Dゲームを除けば動作はサクサクでしょう。
私も実際に使っていますが、前の機種(d-02K)よりかなり快適です。
一方、重い3Dゲームをする方はやや不満かもしれません。
Androidの8インチタブレットは高性能モデルがほぼないため、より高いスペックを求める方は最新のiPad miniを買いましょう。
d-52Cの対応バンド/周波数
d-52Cの対応バンド一覧
dtab Compact d-52Cの対応バンド・周波数は以下のとおりです。
- 5G:n28/78/79
- 4G:B1/3/19/21
- 3G:-
ahamoや格安SIMで使える
ドコモのdtab Compact d-52Cはもちろんドコモ回線の4G/5Gバンドを網羅しています。
SIMロックもかかっていないので、ahamoやドコモ回線を使った格安SIMでも使えます。
ただし、dtab Compact d-52CはeSIM専用端末です。
通常のSIMは使えないので注意してください。
au回線で使える?
dtab Compact d-52Cはau回線が使う主要なバンドのうち、4GのB18/26や5Gのn77に非対応です。
au回線でも使えないことはないですが、エリアによって電波が弱くなるので使うのはおすすめしません。
ソフトバンク回線で使える?
ソフトバンク・ワイモバイルが使うの4G/LTEバンドはB1・3・8ですが、dtab Compact d-52CはB8に対応していません。
B1とB3には対応しているので街中では使えないことはないですが、少しまちなかを外れると電波が弱くなる可能性があります。
よくわからない方は使用はおすすめしません。
また、5Gのn77に非対応なので、5Gは使えません。
楽天モバイルで使える?
dtab Compact d-52Cはまだ楽天モバイルの「ご利用製品の対応状況確認」に記載がありません。
しばらくすると記載されると思うので、もう少し待ちましょう。
シムラボでも実際に楽天モバイルのeSIMを入れて使ってみました。(設定手順は次章で解説)
するとデータ通信・Rakuten Linkによる通話・SMSが可能でした。
楽天モバイルの5Gバンドには非対応なはずですが、なぜか画面上は5Gの表記になりました。
なお、dtab Compact d-52Cは楽天モバイル(4G)のB3には対応していますが、パートナー回線が使うB18/26には非対応です。
私が検証した都内はほぼ楽天回線エリアなので問題なく使えますが、パートナー回線エリアや楽天回線の電波が届きにくい場所では圏外になるでしょう。
楽天回線エリアは2023年に人口カバー率98%を超えたのでほとんどの地域では問題なく使えると思いますが、場合によっては電波が弱くなるので注意してください。
楽天モバイルのeSIMの設定
シムラボではdtab Compact d-52Cに楽天モバイルのeSIMを入れて使ってみましたが、設定が複雑だったのでメモしておきます。
おそらく楽天モバイル以外のキャリアのeSIMを入れる際も同様の手順になるでしょう。
- EIDの下4桁をメモ
- 画面ロックを設定
- eSIMをインストール
- APN設定
EIDの下4桁をメモ
まず、eSIMを設定しようとすると、途中でEIDの下4桁の入力が求められます。
EIDは本体の箱の側面に記載されているので、あらかじめメモしておきましょう。
なお、私はメモしていませんでしたが、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」をタップしてガチャガチャ操作しているうちにEIDが表示されたので、その時点でメモしました。
ただ、これから設定する方は箱の側面をみてメモしておいてください。
画面ロックを設定
続いて「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」をタップしてeSIMを入れようとすると、画面ロックの設定が求められます。
私はその時点でロック(パスワード/PIN/パターンや指紋認証・顔認証など)を設定していませんでしたが、ロックを設定しないとeSIMは入れられないようです。
私はPIN+指紋認証を設定しました。
eSIMをインストール
続いて、楽天モバイルのeSIMをインストールします。
まず楽天モバイルのマイページからQRコードを発行します。
手順は割愛するので、わからない方はこちらの記事を参考にしてください。
QRコードが発行されたら、dtab Compact d-52CでQRコードを読み取ります。
まずWi-Fiに接続したうえで、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」をタップ
eSIMを追加しようとすると画面ロックを設定するように促されるので、設定
SIM情報設定画面で、下の「設定する」ではなく、右上のメニューから「SIM情報追加(QRコード利用)」を選択
QRコードの読み取り画面になるので、my楽天モバイルに表示されたQRコードを読み取り(Wi-Fiへの接続が必要)
メモしておいたEIDの下4桁を入力
インストールしたSIMを有効にする
これで設定は完了です。
APN設定
最後に、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」からAPN設定をしてください。
APN設定したら機内モードをON→OFF、または端末を再起動し、4G/5G表記になったら楽天モバイルが使えるようになります。
Wi-FiをOFFにしてデータ通信ができるか確認したうえで、Rakuten Linkやmy楽天モバイルのアプリをインストールしましょう。
▼d-52Cの詳細・価格▼
dtab Compact d-52Cの購入はこちら
以上、ドコモのタブレットdtab Compact d-52Cの解説でした。
貴重な8インチのタブレットで、Snapdragon 695 5Gを搭載し性能もなかなかです。
dtab Compact d-52Cの購入はドコモ公式オンラインショップでどうぞ!
端末のみでも購入可能です。
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