本記事ではドコモのarrows We F-51Bを実機レビューします。
性能は高くありませんが、電話・LINEが中心でそれほどスマホを使わない人は安心して使えるでしょう。
後継機「arrows We2 F-52E」が出たためarrows Weのドコモでの販売は終了しましたが、中古で端末のみを買えば自分で機種変更も可能です。
arrows We F-51Bの在庫
arrows We F-51Bは販売終了
ドコモオンラインショップでarrows We F-51Bは終売になりました。
店舗にももうないでしょう。
現在販売中の端末はこちらで確認してください。
詳細:ドコモのおすすめ端末一覧
arrows Weに機種変更する手順
arrows We F-51Bはドコモでの販売が終了しましたが、他で端末のみを買い、自分でSIMを差し替えれば機種変更も可能です。
arrows Weの本体は楽天市場、Amazonや中古スマホ店(イオシスやじゃんぱらなど)でも安く買えます。
ただし、購入時はどこで販売された端末かを確認しましょう。
ドコモ、ahamoやドコモ回線の格安SIMで使う場合はドコモ版のarrows We F-51Bを選びましょう。
au/povo・UQモバイルならau版かUQモバイル版のFCG01、ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMOならソフトバンク版のA101FCを買ってください。
またau版・UQモバイル版のFCG01は楽天モバイルでも使えます。
F-51Bを端末のみ購入/中古を買う
arrows We F-51Bは端末のみの購入も可能です。
楽天市場やAmazonで端末のみを購入できますし、家電量販店でも購入できます。
また中古スマホ店(イオシスやじゃんぱらなど)でも安く買えます。
ただし、購入時はどこで販売された端末かを確認しましょう。
ドコモ・ahamoやドコモ回線の格安SIMで使う場合はドコモ版のarrows We F-51B、au/povo・UQモバイルならau版かUQモバイル版のFCG01、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOならソフトバンク版のA101FCを買いましょう。
またau版・UQモバイル版のFCG01は楽天モバイルでも使えます。
arrows We F-51Bのレビュー
arrows Weの発売日・型番
ドコモにおけるarrows Weの発売日は2021年12月3日です。
型番はF-51Bです。
arrows Weはドコモ以外にau・ソフトバンクでも発売されました。
それぞれの型番は以下のとおりです。
- ドコモ:F-51B
- au:FCG01
- ソフトバンク:A101FC
arrows Weの本体カラー・色
ドコモにおけるarrows We F-51Bの本体カラーは「ネイビー」「ホワイト」「パープル」「レッド」の4色です。
レッドはドコモオンラインショップ限定色のため、店舗では買えません。
私がお借りしたのはネイビーでした。
かなり黒に近い色に見えますが、光が当たると濃い青っぽく光ります。
外観はサラサラですが、かなり指紋が目立ちました。
基本的にはケースをつけて使うのがおすすめです。
arrows We F-51Bの外観
arrows We F-51Bの外観はこんな感じです。
arrows Weの幅は71mmですが、本体の両端はラウンドカーブになっているので握りやすいです。
それほど幅が大きいようには感じません。
本体の底面はUSB端子とスピーカーです。
USB端子はType-Cです。
本体上部には3.5mmイヤホンジャックがあります。
本体の左側面はSIMスロットです。
SIMスロットはSIMピン不要で指のみで開けられるタイプです。
ちなみにSIMスロットを開閉しても強制的に再起動しませんでした。
本体右側面には電源ボタンと音量ボタンがあります。
Googleアシスタントボタンはありません。
カメラの出っ張りはかなり少ないですが、それでも1mmくらいの突起があります。
平面に置いて操作するとグラグラしましたので、スマホケースをつけるのがおすすめです。
F-51Bのスペック一覧表
arrows We F-51Bのスペック詳細は以下のとおりです。
スペック | |
---|---|
サイズ | 高さ147mm 幅71mm 厚さ9.4mm |
重さ | 約172g |
画面サイズ | 約5.7インチ |
解像度 | 1,520×720 HD+ |
バッテリー 容量 |
4,000mAh |
搭載OS | Android 11 |
CPU | Snapdragon480 2.0+1.8GHz |
メモリー (ROM) |
64GB |
メモリー (RAM) |
4GB |
対応外部メモリ | microSDXC (最大1TB) |
有効画素数 (メインカメラ) |
1,300万(広角) 200万(マクロ) |
有効画素数 (サブカメラ) |
500万 |
USB端子 | USB Type-C |
F-51Bはイヤホンジャック搭載
arrows We F-51Bには本体上部に3.5mmイヤホンジャックが搭載されています。
有線でイヤホン・ヘッドフォンを接続できるのはメリットです。
USB端子はUSB Type-C
arrows We F-51BのUSB端子はUSB Type-Cです。
ただし、ACアダプタ・USBケーブルは付属されていませんので、USB Type-Cのケーブルをお持ちでない方は購入が必要です。
CPUはSnapdragon480 5G
arrows We F-51Bに搭載されているチップセットはSnapdragon480 5Gです。
Snapdragonの400番台はエントリーモデルとされていますが、480はそれほど低い性能ではありません。
同じSnapdragon480と4GBのRAMを搭載したOPPO A54 5Gの場合、antutuのベンチマークスコアは28.5万程度でした。(Ver.9.1.0で測定)
AQUOS sense5G・AQUOS sense6のSnapdragon690が31.5万程度でしたので、性能はそこまで変わりません。
何でもサクサク快適とはいえませんが、こだわる方やゲームをする方でなければ不満を感じることはないでしょう。
実際に私も数日にわたって操作してみましたが、普段使っているPixel5やiPhone SE 第2世代に比べて劣っているとは感じませんでした。
なお、同時期に発売されたGalaxy A22 5GよりもCPU性能は高いです。
RAMは4GB/ストレージ64GB
arrows We F-51Bのメモリー(RAM)は4GB、ストレージは64GBです。
RAMが4GBなのは良くもなく悪くもなく…という感じです。
ただしストレージは最低限の64GBです。
セットアップ完了時の実際の空き容量は42GBほどでした。
なお、ストレージ容量が足りない方はSDカードで増設可能です。
F-51BはSDカード挿入可
arrows We F-51Bは最大1TBのマイクロSDカードでストレージ容量を増やせます。
ストレージ容量は64GBと最低限なので、足りない方はマイクロSDカードを使用しましょう。
シングルSIM・DSDS非対応
arrows We F-51BはシングルSIMです。
DSDS・DSDVには対応していません。
arrows Weはau・ソフトバンクでも発売されましたが、ソフトバンク版のみeSIMに対応しています。
ドコモ・au版はシングルSIMです。
アウトカメラは2眼
arrows We F-51Bのアウトカメラは1,300万画素(広角)+200万画素(マクロ)の2眼です。
200万画素のレンズはマクロレンズなので、被写体にギリギリまで接近して写真が撮影できます。
マクロモードにすると被写体までの距離を4cm程度にするように表示が出ます。
ただしカメラ性能は画素数も鮮明さも最低限なので、写真にこだわる方は他の機種にしましょう。
カメラレビュー/撮影した写真
この章では、arrows We F-51Bで私が実際に撮影した写真を記載します。
まずは風景写真です。
逆光下での撮影でしたが、比較的きれいに撮れています。
最近のスマホのカメラはエントリーモデルでも性能が向上しているため、普通の写真ではそれほど差がつきません。
arrows We F-51Bは最大8倍までズームできます。
2倍ズームは十分きれいです。
ただ、それ以上になるとかなり不鮮明になっていきます。
2~3倍までが限界でしょう。
5倍の写真はこちら↓
続いてはカメラ性能差が出やすい夜景の写真です。
上記のとおり、かなり不鮮明です。
暗い部分は暗いままでよく見えませんし、明るい部分は色が飛んでしまっています。
個人的に夜景の写真を撮る機会はほとんどないのであまり重要視していませんが、arrows Weでの夜景撮影は諦めましょう。
ちなみに、同じエントリーモデルのGalaxy A22 5Gの方が夜景はきれいでした。
最後は食事の写真です。
他機種ではAIによる加工が激しくて肉眼と全然違う写真になる場合もあるのですが、arrows We F-51Bは比較的肉眼に近いです。
ただし、少し暗いですね。
撮影した写真はシムラボのTwitterにも載せています。
同時期に発売されたGalaxy A22 5G SC-56Bの写真も載せていますので、迷っている方は参考にしてください。
ちなみに、カメラはGalaxy A22 5Gの方が全体的にきれいでした。
F-51Bのベンチマークスコア
antutu
ドコモ版のarrows Weはなぜか何度antutuを測定してもGPUスコアがゼロで、測定できませんでした。
(ちなみに同時期に発売されたGalaxy A22 5Gも同様にGPUが0でした…)
なお、同じSnapdragon480と4GBのメモリー(RAM)を搭載したOPPO A54 5Gのantutu総合スコアは28.5万程度でした。(Ver.9.1.0での測定)
これと同じと仮定すると、Snapdragon690 5Gを搭載したAQUOS sense5G SH-53Aの総合スコアが約30.8万でしたので、arrows Weもそれほど大差ない性能といって良いでしょう。
CPUは400番台のSnapdragonながら、性能は十分ですね。
Geekbench
ドコモ版のarrows We F-51Bで測定したGeekbench 5.4.3のベンチマークスコアはシングル:508、マルチ:1583でした。
富士通製の安心スマホといえば性能は最低限というイメージですが、arrows Weはそこそこの性能があります。
実際に使ってみても、表示や機能には初心者向けのように感じる部分もありますが、動作自体はサクサク快適です。
私は現在iPhone SE 第2世代とPixel5を使っていますが、日常使いにおいてはarrows Weでも大きな差は感じませんでした。
ゲームをしない方は快適でしょうし、重い3Dゲームを除いた一般的なゲーム(ツムツムやモンストなど)であれば問題なく動くと思います。
一方、重いゲームをする方は他機種を選びましょう。
AQUOS sense6やXperia 10 IIIもそれほどarrows Weと変わらないので、Snapdragon800番台後半のハイスペック機種を選んでください。
arrows We F-51Bの付属品・同梱品
F-51Bの付属品一覧
arrows We F-51Bには付属品がありません。
同梱されているのは本体と取扱説明書のみです。
- クイックスタートガイド
- 取扱説明書
充電器・ケーブルなし
arrows We F-51BのUSB端子はUSB Type-Cですが、充電器・ケーブルが付属していません。
お持ちでない方は自身で購入が必要です。
F-51Bのスマホケース
arrows We F-51Bにはスマホケースもありません。
最近は簡易のクリアケースが付属する場合も多いですが、arrows Weにはないので自身で購入が必要です。
F-51Bの画面保護フィルム
最近、機種によっては最初から画面保護フィルムが貼付されている機種も増えてきましたが、arrows We F-51Bには貼付されていません。
自身で購入が必要です。
arrows We F-51Bの搭載機能
F-51Bの搭載便利機能一覧
arrows We F-51Bに搭載されている便利機能は以下のとおりです。
機能 | 有無 |
---|---|
おサイフケータイ | ○ |
防水 | ○ |
防塵 | ○ |
ワンセグ | × |
ワイヤレス充電 | × |
指紋認証 | ○ |
顔認証 | × |
指紋認証対応、顔認証なし
arrows We F-51Bは指紋認証に対応しています。
マスクをしている時間が長い現在では、指紋でロック解除ができるのは嬉しいですね。
指紋認証センサーは本体背面にあります。
ただし、顔認証の機能はありません。
防水・防塵対応
arrows We F-51Bは防水・防塵にも対応しています。
特に防水はIPX5/IPX8というレベルですので、雨天時の屋外や水回りでの操作も問題ないでしょう。
かんたんホームに切り替え可
arrows We F-51Bには3つのホーム画面が用意されています。
通常はドコモ端末の基本的なホーム画面である「docomo Live UX」かarrowsシリーズの「arrowsホーム」を選びましょう。
私は一番シンプルなarrowsホームを選びました。
初めてスマホを使う方や高齢者向けには「シンプルホーム」という機能が搭載されています。
通常のボタンが大きく・操作がわかりやすい画面表示に変更できます。
ホーム画面の切り替えは「設定」→「表示の設定」→下部の詳細設定→「ホーム画面切替」で切り替えられます。
おサイフケータイ対応
arrows We F-51Bはおサイフケータイに対応しています。
最近はキャッシュレスが推進され、スマホもおサイフケータイ対応機種が再び増加してきました。
おサイフケータイのセンサーは本体背面の中央上部にあります。
ワンセグ・フルセグ非対応
arrows We F-51Bはワンセグ・フルセグには対応していません。
ワイヤレス充電非対応
arrows We F-51Bはワイヤレス充電には対応していません。
F-51Bのスクリーンショットの撮り方
arrows We F-51Bは電源ボタンを音量ボタンの下を同時に押すことでスクリーンショットが保存できます。
このやり方は他のアンドロイドスマホでも同じなので覚えておきましょう。
arrows We F-51Bの対応バンド
F-51Bの対応周波数一覧
ドコモ版arrows We F-51Bの対応バンドは以下のとおりです。
- 5G:n78/79
- 4G LTE:B1/3/19/42
- WCDMA:-
ahamoやドコモ回線で使える
arrows We F-51Bはもちろんドコモ回線の主要バンドに対応しています。
4Gはもちろん、5Gのn78/n79にも対応していますので、ドコモはもちろん、ahamoやドコモ回線を使った格安SIMでも4G/5Gが使えます。
au・au VoLTEに対応?
ドコモ版のarrows We F-51Bはau回線が使う主要な4Gバンド:B1/18/26のうち、B18・26に非対応です。
B1だけだとかなり弱いので、使うのはやめておきましょう。
auが使う5Gのn77にも対応していません。
au回線で使う方はau・UQモバイルで発売されたarrows We FCG01を使いましょう。
※FCG01で絞り込み
ソフトバンク回線で使える?
arrows We F-51Bはソフトバンク回線が使う4G LTEの主要バンド:B1/3/8のうち、B8に対応です。
B1/3に対応しているので使えないわけではないですが、地域によっては電波が弱くなる可能性があります。
使うのはおすすめしません。
また、ソフトバンクが使う5Gのn77にも非対応です。
ソフトバンク回線やワイモバイル・LINEMOで使う方はソフトバンクで発売されたarrows We A101FCを使いましょう。
※A101FCで絞り込み
F-51Bは楽天モバイルで使える?
arrows We F-51Bは楽天モバイルで動作確認されていますが、対応しているのは楽天回線エリア内でのSMSのみです。
音声通話やデータ通信は非対応です。
ただし、私が独自に検証したところ標準アプリでの通話・4Gのデータ通信・SMS・Rakuten Linkによる通話とSMSが可能でした。
楽天モバイルの5Gバンドn77には非対応のため、5G通信はできません。
APNは手動で入力が必要なものの、入力して保存するとすぐに4Gに繋がりました。
ただし、arrows We F-51Bはパートナー回線の4Gバンド18・26には対応していませんので、楽天エリア内でしか使えません。
私が検証したのも自社エリア内で、パートナー回線エリアでは未検証です。
楽天回線エリアは全国的にもかなり広がっているものの、郊外や山間部はまだまだ圏外の地域が広いですし、エリア内でも電波が弱いところが多いです。
他社のSIMと併用できればよいのですが、arrows We F-51BはシングルSIMなので楽天のSIMを入れると他社SIMを使えません。
サブ端末として割り切って使う分には良いですが、楽天モバイルをメインで使うのはおすすめしません。
なお、au版・UQモバイル版のarrows We FCG01は楽天モバイルの主要な機能に対応しています。
4Gだけでなく5G通信も可能です。
楽天モバイルで使いたい方はau版・UQモバイル版のarrows We FCG01を買って使いましょう。
arrows We F-51Bの購入はこちら
以上、ドコモで発売されたarrows We F-51Bの詳細でした。
性能は最低限ながら、安い価格で買える安心機種です。
ドコモでの販売は終了しましたが、中古で端末のみを買えば自分で機種変更も可能です。
購入はこちらからどうぞ!