本記事では、IIJmioの低速モードを解説します。
IIJmioには低速モードが用意されており、アプリで低速モードに切り替えれば速度は制限されるかわりにデータ容量が消費されません。
さらにギガプランの低速時の最大速度は他社よりも速いです。
ただし、低速モードには3日間の使用量による通信制限もあるので注意してください。
IIJmioの低速モードとは
高速と低速を切り替え可能
IIJmioには低速モードへの切り替え機能が備わっています。
通常、IIJmioのデータ通信は高速ですが、これを低速モードに切り替えればデータ速度は制限されるかわりにデータ容量を消費しなくなるしくみです。
データ通信速度は制限されますがデータ容量を消費しないので、うまく活用すれば料金・データ容量を大きく節約できます。
低速モードにできるプラン
低速モードにはIIJmioの全てのプランで低速への切り替えが使えます。
現在のメインプラン「ギガプラン」ももちろん対象です。
ただし、音声通話専用のケータイプランでは低速モードは使えません。
ケータイプランは追加クーポンを購入すればデータ通信自体はできますが、低速への切り替えはできません。
eSIMでも低速モード可
IIJmioではeSIMを選べますが、ギガプランでeSIMを選んでも低速モードへの切り替えが可能です。
ただし、eSIMのプランのうち「データプランゼロ」は低速モードへの切り替えができません。
データプランゼロは月額165円で回線を維持でき、必要に応じてデータ容量をチャージするプランです。
低速モードがあると月165円で低速使い放題になってしまい採算が合わないので、データプランゼロに低速モードはありません。
低速の最大速度は300kbps
低速モードに設定している間は、通信速度が最大300Kbpsに制限されます。
300Kbpsは、データ容量を使い切って速度制限がかかったときの速度と同じです。
実際にIIJmioの低速モードONの状態の通信速度を測定すると、250~270kbpsの速度が出ていました。
また、バースト転送があるため測定開始直後は一瞬だけ3Mbps程度に上がります。
IIJmioの以前の低速時の最大速度は200kbpsでした。
他社では現在でも最大200kbpsのキャリアが多いですが、IIJmioは300kbpsなので幾分快適に使えます。
さらに次章で解説するバースト転送もあるので、思ったよりも快適に使えます。
低速時もバースト転送に対応
IIJmioの低速モードにはバースト転送機能が備わっています。
バースト転送とは、低速通信時にデータを読み込む際、最初の一定量のデータ容量は高速通信で読み込むことでWEBの表示などが高速になり、体感速度が上がるしくみです。
低速モードをONにしていても最初だけは高速で通信されるので、アプリやWEBサイトのトップ画面は素早く表示されます。
そのため体感速度があがり、通常使用への影響が減るのがメリットです。
このバースト転送により、低速モードに設定している間も幾分快適にデータ通信が利用できます。
低速モードは無制限?
クーポンスイッチで低速モードにしている間は、速度が制限される代わりにデータ容量は消費されません。
つまり、低速なら使い放題ということです。
低速でも問題ない作業であれば、低速モードに切り替えて作業することでデータ容量を消費せずに節約できます。
最大300kbpsなのでWEBサイト閲覧や動画視聴は難しいですが、LINEのやり取りや音楽ストリーミング・ラジオの視聴などは快適です。
ただし、3日間の使用量による容量制限がある点に注意が必要です。
IIJmioの低速モードの通信制限
3日間366MBでさらに速度制限
低速モードに設定中にデータ容量を使いすぎると速度制限がかかります。
低速モードに切り替えている状態で、3日間で366MB以上使うとデータ速度が300Kbpsからさらに制限されます。
この制限はタイプA/タイプDともに対象です。
この低速通信時の速度制限は、低速モード設定中とデータ容量を使い切った後の速度制限中にも発動します。
通信制限後の最大速度は
2度目の速度制限後の最大速度が何Kbpsかは公表されていません。
おそらく128Kbpsか84Kbpsなどに制限されるのだと思われます。
口コミを見ると「2度目の速度制限状態ではLINEでの文字のやり取りも遅くなった」との声もありましたので、かなり制限はきついようです。
低速モードのデータ消費量は?
正直、3日間で366MBの制限はかなり厳しいです。
ネットで調べると、Apple Musicの標準音質で1時間音楽を聞くと80MBほど消費するとの記載がありました。
これが正しければ、3日間で5時間音楽と聴くと制限の対象になります。
低速モードで音楽ストリーミングやラジオを流しっぱなしにする人はIIJmioはおすすめしません。
他社も検討しましょう。
低速モードの通信制限解除方法
IIJmioの低速モードには3日間で366MBの容量制限があり、これを超えると通常の300kbpsからさらに速度制限がかかります。
この制限は3日間の合計が366MB以下になるまで続きます。
手動で解除する方法はありません。
高速通信の容量がなくなった場合は課金してチャージすれば制限が解除されますが、低速通信の速度制限は課金しても解除されません。
通信制限がかかっている間は高速モードをONにして高速通信するなどして、低速モードでのデータ消費をしないように我慢しましょう。
低速使い放題のキャリアは?
前章の通り、3日間で366MBの制限はかなりきついです。
音楽ストリーミングやラジオを流しっぱなしにする人は、mineoがおすすめです。
mineoは使い放題
mineoも無料で低速モードが使えます。
最大速度は200kbpsとIIJmioより遅いですが、音楽ストリーミングやラジオ視聴には十分な速度です。
mineoなら低速モードON時の容量制限はありません。
さらにmineoにはパケット放題Plusという有料オプションも用意されています。
このオプションに加入すると、低速モードON時の最大速度が200kbpsから1.5Mbpsにアップします。
1.5Mbps出ていればYoutubeも480p以上の画質で快適に視聴できますし、容量制限も3日間で10GBとゆるいのでYoutubeもほぼ見放題にできます。
月385円かかりますが、動画をたくさん視聴する方にはかなりおすすめです。
低速モードへの切り替え方法
アプリでの切り替え方法
低速モードには、IIJmioの専用アプリで切り替えられます。
アプリを起動すると、契約しているSIMごとに「つまみ」が表示されます。
通常は高速データ通信がONになっていますが、これをOFFにすると低速モードに切り替えられます。
▼つまみでワンタッチ切り替え▼
低速モードをONにするのではなく、高速通信をOFFにすることで低速モードに切り替わる点に注意してください。
マイページで高速・低速を切り替え
低速モードの切り替えはIIJmioのマイページでも可能です。
IIJmioマイページにログインすると、契約しているSIMカードの一覧が表示されますので、切り替えたいSIMにチェックを入れ、「次へ」を押すと確認画面が表示されます。
再度チェックを入れ、「実行」を押すと切り替えが完了します。
アプリよりは面倒なので、基本的にはアプリで切り替えましょう。
IIJmioの低速モードでできること
低速モードは最大300Kbpsに制限されます。
では低速モードでは何ができて何ができないのでしょうか。
LINE・メールの送受信は可
まず、LINEやメールといった文字の送受信は快適です。
LINEスタンプなども問題ないでしょう。
ただし、LINEで動画や高画質の画像を送る場合は通常より時間がかかると思います。
また、メールで大容量ファイルを送受信する場合も遅いかもしれません。
LINE通話・LINEビデオ通話
低速モードONでもLINEの音声通話は問題ありません。
詰まらずに会話ができます。
一方、LINEのビデオ通話は難しいでしょう。
ビデオ通話を快適に行うためには最低でも500kbpsくらいの速度が必要で、300kbpsだと(もしかしたらできるかもしれませんが)かなり危険だと思います。
ビデオ通話をたくさんしたい方はWi-Fi環境下で行うか、LINEの通話・ビデオ通話などのデータ消費がカウントフリーのLINEMOに乗り換えるのがおすすめです。
▼LINEMOはビデオ通話もし放題▼
音楽ストリーミングも可
音楽ストリーミングも快適にできるでしょう。
低速モードの使い方としては最もおすすめです。
Apple musicやspotify、Amazon Musicなどの音楽ストリーミングサービスを流しっぱなしにする際は、ぜひクーポンを低速に切り替えましょう。
音楽ストリーミングサービスはデータ消費量自体は少ないですが、長時間聞いていると地味にデータを消費します。
低速モードなら流しっぱなしでもカウントフリーです。
ただし、3日間で366MBの容量制限があるので注意してください。
ネットで調べると、Apple Musicの標準音質で1時間音楽を聞くと80MBほど消費するとの記載がありました。
これが正しければ、3日間で5時間音楽と聴くと制限の対象になります。
3日間で5時間以上聴く人はIIJmioはおすすめしません。
mineoなど、制限がない(ゆるい)他社も検討しましょう。
ラジオ・radiko視聴も可能
ラジオやradikoの視聴も快適です。
こちらも流しっぱなしにされる人が多いと思いますが、低速モードにしていればデータ消費ゼロです。
ただし、こちらも3日間で366MBの容量制限があるので注意してください。
radikoの公式サイトで調べると、2時間ラジオを視聴すると80MBほど消費するとの記載がありました。
これが正しければ、3日間で9時間視聴すると制限の対象になります。
3日間で9時間以上視聴する人はIIJmioはおすすめしません。
こちらもmineoなど、制限がない(ゆるい)他社も検討しましょう。
低速モードでYoutubeは?
低速モードで動画を見られれば非常に嬉しいですが、残念ながら非常に難しいです。
144P画質や240P画質なら我慢すればなんとか視聴できないことも無いですが、それでも途中で止まりますし、144Pや240Pは画質はかなり粗いです。
動画は諦めましょう。
動画をたくさん観る人はmineoのパケット放題plusもおすすめです。
月385円のオプションに加入すれば、低速モードON時の最大速度が1.5Mbpsにアップします。
お昼の12~13時を除けばほとんど最大1.5Mbps出るので、Youtubeも480p画質で快適に視聴できます。
3日間で10GBの容量制限はあるものの、かなり使えるはずです。
Twitter・Instagramは苦しい
TwitterやInstagramは画像の表示は遅延します。
Twitterの場合、文字は先に表示されるので文字だけのツイートなら快適です。
ただし、画像は最初の何枚かはバースト転送で表示されるものの、2~3枚目以降はなかなか表示されません。
画像中心のInstagramも厳しいでしょう。
カーナビにも使える
低速モードをナビに使う方も多いですが、低速モードはナビにも使えます。
まず、徒歩でのナビは問題なく表示されて全く問題ありませんでした。
また、私は車は持っていないのでバスで試しましたが、一般道ならそれほど遅延なく表示されました。
ただしIIJmioの低速モードは最大300Kbpsなので、高速道路など移動速度が速い道路でデータの読み込みを頻繁に行う場合は少々苦しいかもしれません。
テザリングも可能だが…
IIJmioの低速モードは、テザリングにも使えます。
ただ試しに低速モードにしてPCにつないでみましたが、かなり表示が遅延しますね。
WEBサイト閲覧時には、画像が上からちょっとずつ表示されるような状態で、個人的には使えないなと思いました。
もちろん、それほどデータ消費をしない作業であれば問題ないと思います。
▼今すぐIIJmioに契約する▼
高速・低速切り替えでデータ容量を節約しよう
以上、IIJmioの低速モード・速度切り替えについての解説でした。
アプリで低速モードにすればデータ容量は消費しなくなります。
容量制限はあるものの、低速モードやデータの繰り越しをうまく活用することでデータ消費量をうまく抑える事ができます。
IIJmioの契約はIIJmio公式サイトがお得です。
契約前には必ずキャンペーン情報を確認してくださいね。