本記事ではirumoの通信制限／速度制限について解説します。
irumoはデータ容量を使い切ると速度制限がかかりますが、プランによって最大速度が異なります。
速度制限の解除方法についても解説します。
irumoの速度制限/通信制限
速度制限がかかる場合
irumoで速度制限がかかるのは、基本容量を使い切った場合のみです。
0.5GBプランを契約中の人は当月に0.5GB使うと速度制限、3GBプランを契約中の人は3GB使うと制限がかかります。
なお、0.5GBプランは高速通信でも最大速度が3Mbpsに制限されています。
0.5GBプランは他にも各種制限があるので、こちらの記事を事前に確認してください。
本記事では容量を使い切った後の速度制限について解説します。
速度制限時の最大速度
容量を使い切ると速度制限がかかりますが、速度制限時の最大速度はプランによって異なります。
0.5GBプランは最大128kbps、3GB以上のプランは最大300kbpsです。
- 0.5GBプラン：最大128kbps
- 3/6/9GBプラン：最大300kbps
300kbpsでできること
前章のとおり、3GBプラン／6GBプラン／9GBプランを契約中の人が容量を使い切ると、通信速度が最大300kbpsに制限されます。
では、300kbpsで何ができるでしょうか。
シムラボでも実際に300kbpsで検証してみましたが、主に以下のとおりでした。
- メール／LINEのやり取り
- バーコード決済の画面表示
- 音楽ストリーミング
- radiko
- LINEでんわ（音声）
- Webサイトの閲覧
- SNS（Twitter、Instagram）
- 動画視聴（YouTube）
- LINEビデオ通話
LINEやメールのやり取りは問題ありません。
ただし、メールに添付ファイルがつくと、ファイル容量によっては送信にかなりの時間がかかってしまう可能性があります。
また、バーコード決済も問題ありませんでした。
PayPayとau Payで検証してみましたが、通常よりはやや遅く感じたものの、使用に影響が出るほどはありません。
音楽ストリーミングやradikoも問題なしでした。
Amazon Musicの「データ通信節約」「標準音質」の場合、音楽が流れ始めるまでは10秒ほど時間がかかりましたが、一度流れ始めるとあとは快適に視聴できました。
個人的に「データ通信節約」と「標準音質」で音質の違いは感じなかったので、「データ通信節約」に設定変更するのがおすすめです。
「利用可能な最高音質」に設定すると音楽が流れだすまでにかなり時間がかかり、時折音楽が止まってしまいました。
radikoもそれほど問題ありません。
アプリ起動から選局、再生開始まではやや時間がかかりましたが、一度流れだすと詰まらずに視聴できました。
LINEでんわも音声通話なら問題なしです。
ただしビデオ通話は画像が不鮮明で使えませんでした。
Twitterはやはり画像表示が送れるものの、思ったよりも使えるなという印象でした。
文字だけのツイートはある程度すぐに表示され、画像は3～4秒遅れて表示されるイメージです。
ただし、Twitterをよく見る人にとってはストレスを感じるでしょう。
Instagramは画像ばっかりなのでかなり遅いだろうと思いましたが、（予想よりは速く表示されたものの）やはりかなり遅延しました。
Instagramは画像／動画が主体なので、300kbpsではあきらめた方がよいでしょう。
YouTubeはあきらめましょう。
ネットで調べると「低画質なら何とか…」という記述もありましたが、私の検証では再生開始が遅く、時折詰まるので使えませんでした。
Webサイトはサイトによります。
Googleのトップページは〇、ヤフーのトップページは△でしたが、他のサイトはほとんどNGでした。
こちらもあきらめた方がよいでしょう。
128kbpsでできること
- メール／LINEのやり取り
- バーコード決済の画面表示
- 音楽ストリーミング（低音質）
- radiko
- LINEでんわ（音声）
- Webサイトの閲覧
- SNS（Twitter、Instagram）
- 動画視聴（YouTube）
- LINEビデオ通話
300kbpsとほとんど変わりません。
メールやLINEの文字のやり取りは問題ないでしょう。
バーコード決済も「いつもよりやや遅いかな？」くらいで表示されました。
音楽ストリーミング（Amazon Music）は再生開始するまでの時間が300kbpsよりさらに長くなりました。
また、300kbpsでは標準音質でも再生できましたが、128kbpsでは詰まることがありました。
「データ通信節約」に設定変更してから視聴するのがおすすめです。
radikoもアプリ起動から選局、再生開始までの時間は300kbpsより長くなりましたが、一度流れだすと詰まらずに視聴できました。
LINEでんわも音声通話なら問題なしです。
速度制限はいつまで？
irumoで容量を使い切って制限がかかると、翌月1日になるか、容量をチャージするまで制限は続きます。
翌月1日の0:00には制限が解除されるので、制限がかかったのが月末近くであればそれまで我慢してもよいでしょう。
なお、容量を追加すると制限はすぐに解除され、高速通信ができるようになります。
0.5GBプランは3Mbps制限あり
冒頭でも解説した通り、irumoの0.5GBプランは高速通信にも速度制限があります。
0.5GBプランは容量が残っている状態でも通信速度は最大3Mbpsまでしか出ません。
また、0.5GBプランは5G通信ができず、4G通信のみです。
＜0.5GBプランの速度の違い＞
| 0.5GB プラン |
3GB以上の プラン |
|
|---|---|---|
| 通信 | 4Gのみ | 4G／5G |
| 最大速度 | 3Mbps | 無制限 (30～100Mbps) |
通常、irumoは4G通信でも30～100Mbps程度の速度が出ますし、5Gならもっと速くなる場合もあります。
しかし、0.5GBプランを契約中の人は4Gのみで、最大3Mbpsしか出ません。
ただし、3Mbpsもあれば通常の使用にはほとんど影響ありません。
3MbpsならYouTubeも高画質設定で詰まらずに視聴できますし、他もほとんどのことは問題なくできます。
そもそも月に0.5GBしかデータ通信しない人はライトユーザーだと思うので、この制限はあまり気にしなくてよいでしょう。
0.5GBプランにはほかにも様々な制限があるので、契約を検討中の人は必ずこちらの記事で確認してください。
速度制限の確認方法
irumoで速度制限がかかっているかどうかは、my docomoで確認できます。
トップページでデータ残量が0GBになり「速度低下中です」と表示されたら速度制限がかかっています。
速度制限の解除方法
irumoで速度制限を解除するには、容量を追加購入するしかありません。
容量を追加する方法は「1GB追加オプション」を購入するか、「スピードモード」を設定するかの2つがあります。
「1GB追加オプション」はその名のとおり、1GBの容量を都度、手動で追加する仕組みです。
スピードモードとは、容量を使い切ったら、あらかじめ設定した上限まで容量を自動で追加する仕組みです。
基本的には1GB追加オプションで容量を追加して速度制限を解除しましょう。
＜irumoの容量追加＞
| 1GB追加 オプション |
スピード モード |
|
|---|---|---|
| 容量追加 の料金 |
1GB／1,100円 | |
| 事前予約 の可否 |
〇 | |
| 追加できる 容量 |
1GBずつ | 1GB～10GB （1GB単位） または無制限 |
| 利用期間 はいつまで？ |
購入月の月末 | |
irumoの容量追加の方法や注意点はこちらの記事にまとめています。
irumoの速度制限の注意点
3日間の使用量制限はある？
irumoに3日間の使用量による速度制限／通信制限はありません。
他社には3日間で6GBや3日間で10GB以上使うと速度制限がかかる場合がありますが、irumoで速度制限がかかるのは容量を使い切った場合のみです。
低速時の容量制限は？
irumoで高速通信の容量を使い切ると速度制限がかかりますが、この速度制限がかかったあとも容量は使い放題です。
他社には低速制限時に一定量以上のデータ通信をすると、速度がさらに制限される場合があります。
例えばIIJmioは低速通信時／速度制限時に3日間で366MB以上使うとさらに速度制限がかかりますが、irumoにこのような制限はありません。
容量を使い切ると最大速度は制限されるものの、容量は使い放題になります。
容量追加より他社SIM併用がお得
irumoの容量追加は1GBあたり1,100円で、他社に比べてもかなり割高です。
またirumoの基本料金と比べても割高です。
例えば各種割引を適用した場合のirumoの3GBプランの基本料金は880円なので、1,100円で1GB追加するだけで料金が倍以上になってしまいます。
そのため、irumoで速度制限がかかってしまった場合も、容量を追加するのではなく、他社のSIMを併用するのもおすすめです。
最近発売されたスマホのほとんどは、2枚のSIM（またはSIMとeSIM）を同時に使えるデュアルSIMに対応しています。
iPhoneはiPhone XS/XR以降はSIMとeSIMが使えますし、最近のAndroidスマホも多くがデュアルSIMに対応しています。
データ容量が安い他社のSIMをirumoと併用し、1台のスマホで使い分けましょう。
併用のオススメは？
併用のおすすめはpovo2.0です。
povo2.0は基本料金が無料で、必要な時だけデータを購入（トッピング）して使うタイプのキャリアです。
使わないときは料金がかからないので、とりあえずスマホに入れておきましょう。
最大で180日間程度は課金しなくても解約されることはありません。
そして、irumoのデータ容量が足りなくなったときだけトッピングし、データ通信をirumoからpovo2.0に切り替えて使いましょう。
povo2.0のトッピングは1GBが390円で購入できるので、irumoの1,100円より断然安いです。
有効期限は7日間ですが、月をまたいで使用できます。
また、たくさんのデータを使いたい時は24時間使い放題が330円で追加できます。
24時間とありますが、有効期限は翌日の23:59までなので、最大で48時間使い放題にできます。
詳細：povo2.0公式サイト
irumoの申し込みはこちら
以上、irumoの速度制限の解説でした。
irumoは速度制限がかかっても、3GB以上のプランなら最大300kbpsで通信できます。
また、データ容量を追加すれば速度制限を解除できますが、irumoの容量追加は割高で使い勝手もよくないので、他の方法で追加するのもおすすめです。
irumoは公式オンラインサイトで申し込めば契約事務手数料が無料です。
店舗だと3,850円かかるので、必ずirumo公式サイトで申し込みましょう。