本記事では楽天モバイルから他社にMNPで乗り換える手順を解説します。
楽天モバイルからの乗り換えは簡単です。
ただしMNP予約番号の取り扱いには注意点もあるので本記事をよく読んで乗り換えましょう。
楽天モバイルからMNP転出する手順
楽天モバイルから番号そのままで他社にMNP転出するには以下の手順が必要です。
- MNP予約番号発行
- 転出先で契約手続き
- 回線切り替え
- APN設定
最近はMNPワンストップの対象キャリアが増えてきましたが、楽天モバイルはMNP予約番号を即時発行できるので、事前に発行する手順で解説します。
MNP予約番号を発行
まずは楽天モバイルで「MNP予約番号」を発行します。
MNP予約番号とは、他社に乗り換えても同じ電話番号を使うための引き継ぎ番号のようなものです。
乗り換え元キャリア(=楽天モバイル)でMNP予約番号を発行し、乗り換え先キャリアの契約時にその番号を入力することで電話番号そのままで乗り換えられます。
楽天モバイルのMNP予約番号は、マイページ「my楽天モバイル」からのみ発行可能です。
店舗や電話では発行できません。
マイページにログインしたあと、右上の三本線をタップします。
複数のSIMを契約中の方は、乗り換えたい電話番号になっているかを必ず事前に確認してください。
次に「契約プラン」をタップします。
続いて「各種手続きはこちら」をタップします。
次の画面で「他社へのお乗り換え(MNP)」を選択します。
「解約」ではないので注意してください。
次にアンケート画面が出てきます。
すべてのアンケートに回答しないとMNP予約番号が発行されませんので、解約理由や乗り換え先などを記入しましょう。
記入後、「MNP予約番号を発行する」ボタンをタップするとすぐにMNP予約番号が表示されます。
このMNP予約番号は必ずスクリーンショットやメモで保存しておきましょう。
発行後にメールなどは送られません。
MNP予約番号の発行手順はこちらにも詳しく記載されています。
MNP転出先で契約手続き
MNP予約番号を発行したら、転出先のキャリアで契約手続きを行います。
ただし、楽天モバイルで発行したMNP予約番号には有効期限があり、発行後15日以内に転出を完了しなければなりません。
そのため、各スマホキャリアのオンラインサイトでは手続きに「期限の残りが○日以上」「発行から○日以内」といった制限があります。
楽天モバイルで予約番号を発行した後は、すぐに手続きをしましょう。
なお、店舗で転入手続きする場合はほとんどの場合で即日開通しますので、この限りではありません。
ただしオンラインで契約した方がキャンペーンがお得な場合が多いので、店舗よりキャンペーンがおすすめです。
SIM到着・回線切り替え
転出先のキャリアで契約を終えてSIMカードが届いたら、回線切り替え手続きが必要です。
回線を切り替えるまでは楽天モバイルのSIMカードが使えます。
回線切替が完了すると回線が新しいキャリアに切り替わり、楽天モバイルは正式に解約されます。
回線切り替えの手順は各キャリアによって異なりますので、こちらや公式サイトなどで確認してください。
APN設定
楽天モバイルで使っていたスマホを乗り換え先でもそのまま使う場合、スマホにSIMカードを挿した後にAPN設定が必要です。
APN設定とは、スマホをそのキャリアのデータ通信ができるようにする設定です。
この設定をしないと、SIMを挿してもデータ通信ができません。
APN設定の手順は各キャリアによって異なりますので、こちらも公式サイトを確認してください。
APN設定が完了すれば楽天モバイルからのMNP転出手続きは終了です。
MNP予約番号の発行・確認
MNP予約番号の発行方法
楽天モバイルのMNP予約番号は、マイページ「my楽天モバイル」からのみ発行可能です。
店舗や電話では発行できません。
マイページにログインしたあと、右上の三本線をタップします。
複数のSIMを契約中の方は、乗り換えたい電話番号になっているかを必ず事前に確認してください。
次に「契約プラン」をタップします。
続いて「各種手続きはこちら」をタップします。
次の画面で「他社へのお乗り換え(MNP)」を選択します。
「解約」ではないので注意してください。
次にアンケート画面が出てきます。
すべてのアンケートに回答しないとMNP予約番号が発行されませんので、解約理由や乗り換え先などを記入しましょう。
記入後、「MNP予約番号を発行する」ボタンをタップするとすぐにMNP予約番号が表示されます。
このMNP予約番号は必ずスクリーンショットやメモで保存しておきましょう。
発行後にメールなどは送られません。
MNP予約番号の発行手順はこちらにも詳しく記載されています。
MNP予約番号が発行できる時間
MNP予約番号は24時間いつでも発行できます。
また、発行手続きをするとすぐにMNP予約番号が表示されます。
ごくまれにメンテナンスなどで発行できないこともあるかもしれませんが、基本的には24時間365日発行可能です。
MNP予約番号は即日発行可能
楽天モバイルのMNP予約番号は即日発行可能です。
即日どころか、発行手続きをするとその場でMNP予約番号が表示されます。
他社では発行まで2~3日かかる場合がありますが、楽天モバイルはすぐに発行されるので便利ですね。
MNP予約番号の有効期限
楽天モバイルで発行したMNP予約番号には有効期限があり、発行後15日以内に転出を完了しなければなりません。
15日以内に手続きをすればよいのではなく「15日以内に転出を完了」する必要があります。
そのため、各スマホキャリアのオンラインサイトでは手続きに「期限の残りが○日以上」「発行から○日以内」といった制限があります。
楽天モバイルで予約番号を発行した後は、すぐに手続きをしましょう。
なお、店舗で転入手続きする場合はほとんどの場合で即日開通しますので、有効期限内ならいつでも手続きできます。
ただしキャンペーンはオンラインの方がお得な場合が多いです。
MNP予約番号の確認方法
楽天モバイルで発行したMNP予約番号はメールやSMSで送信されません。
そのため、マイページから手続きしてMNP予約番号を発行したら、スクリーンショットなどで保存しておきましょう。
万が一MNP予約番号がわからなくなったら、再度MNP予約番号を発行する手順を踏めば発行した番号が表示されます。
MNP予約番号の取り消し/キャンセル
楽天モバイルで発行したMNP予約番号はキャンセルできません。
ただし、有効期限(発行から15日後)を過ぎれば自動的に失効しますので、他社への乗り換えを中断した場合はそのまま放置しておけば自動でキャンセルされます。
MNP予約番号の発行は無料ですし、発行しただけで解約されたりすることはありませんので、使わなくなった場合は放置しておきましょう。
MNP予約番号の再発行
一度発行したMNP予約番号を確認したい場合、マイページからMNP予約番号の発行手続きをもう一度踏むと以前に発行した番号が再表示されます。
楽天モバイルで別のMNP予約番号を再発行したい場合、過去に発行したMNP予約番号の有効期限が切れた時点で再発行できます。
15日間の有効期限が切れるまでは別の番号は再発行できないので注意してください。
- 同じMNP予約番号を再発行したい
→マイページから発行手続き - 別のMNP予約番号を再発行したい
→有効期限が切れた後に発行可能
MNP予約番号を期限内に再発行
楽天モバイルで発行されたMNP予約番号には15日間の有効期限があります。
この有効期限内は別のMNP予約番号を発行することはできません。
発行手続きをしても以前に発行したMNP予約番号が再表示されるだけです。
別の番号の再発行は15日間の有効期限が切れたあとにしかできないので、一度発行したらすぐに手続きをして再発行が必要ないようにしましょう。
MNP予約番号の費用・手数料
楽天モバイルでMNP予約番号を発行しても手数料はかかりません。
そもそもMNP予約番号は発行しただけでは何も起こらず、発行後に他キャリアで乗り換え手続き・回線切り替えをすると初めて解約手続きになります。
楽天モバイルは解約金・MNP転出手数料も無料なので、解約時に一切費用はかかりません。
電話でMNP予約番号を発行
MNP予約番号は店舗や電話では発行できません。
発行できるのはマイページのみです。
店舗に行けば店員さんが発行のサポートはしてくれるかもしれませんが、マイページでの発行手続きは簡単です。
本記事でも解説していますし、こちらのページにも詳しく書かれているので自身で手続きしましょう。
MNPワンストップ対象
最近はMNPワンストップ対象のキャリアが増えてきました。
MNPワンストップとは、事前に乗り換え元のキャリアでMNP予約番号を発行しなくても、乗り換え先のキャリアで手続する際にMNP予約番号を発行して乗り換えられるしくみです。
記事執筆時点で、MNPワンストップに対応しているキャリアは以下のとおりです。
- 楽天モバイル
- NTTドコモ
- au
- ソフトバンク
- ahamo
- UQ mobile
- povo
- ワイモバイル
- LINEMO
- LINEモバイル
- ジャパネットたかた通信サービス
- 日本通信SIM
- b-mobile
- mineo
- センターモバイル
- LPモバイル
- IIJmio
- NUROモバイル
- イオンモバイル
- BIGLOBEモバイル
その他MNP転出の注意点
おすすめのMNP転出先キャリア
楽天モバイルから他社にMNP転出する際、どこがおすすめでしょうか?
シムラボでは以下のキャリアをおすすめしています。
<おすすめ乗り換え先>
乗り換え先 | 備考 | |
---|---|---|
1番おすすめ | LINEMO | キャンペーンで 6か月間実質無料 |
20GB/100GB なら |
ahamo | 5分かけ放題付き 海外でも使える |
スマホが 安い |
IIJmio | スマホセールが 超お得 |
メインで 使う |
ワイモバイル | ・全国に店舗あり ・速度も速い/安定 ・契約特典が豪華 |
月のデータ使用量が3GB以下の人はLINEMOがおすすめです。
常に豪華な乗り換えキャンペーンを実施しています。
また、20GB以上使うならahamo、店舗でのサポートが必要な人はワイモバイルもおすすめです。
楽天モバイルから乗り換え先のおすすめはこちらの記事で詳しく解説しています。
MNP転出後にSIM返却は必要?
楽天モバイルをMNP転出したあと、SIMカードは返却する必要はありません。
以前は返却が必要と案内されていましたが、現在は破棄するよう案内されています。
MNP転出時の解約日はいつ?
楽天モバイルからMNP転出した際、楽天モバイルを実際に解約される日は乗り換え先キャリアで回線切り替えをした日です。
乗り換え先のキャリアでSIMが届いてもまだ楽天モバイルのSIMが使える状態です。
その後、「回線切り替え」という手続きをすることで楽天モバイルのSIMが使えなくなり、代わりに乗り換え先キャリアが使えるようになります。
楽天モバイルの解約日はこの「回線切り替え」を行った日です。
MNP転出した月の料金は日割り?
楽天モバイルから月途中にMNP転出した際、料金はその月に使用したデータ容量に応じて請求されます。
日割り計算はされません。
楽天モバイルは月のデータ使用量に応じた従量課金制なので、解約月も使用したデータ容量に応じて請求されます。
3GB以下なら1,078円、20GB以下なら2,178円、20GB以上なら3,278円です。
MNP転出におすすめのタイミングは?
楽天モバイルからMNP転出する場合、おすすめのタイミングは月のデータ使用量や乗り換え先キャリアによって異なります。
よっていつがお得かは一概に言えませんが、以下のポイントを頭に入れておきましょう。
- 楽天モバイルの解約月の料金はデータ使用量で変動
- 乗り換え先キャリアの初月料金を調べよう
- 乗り換え先のキャンペーンを確認
楽天モバイルのデータ使用量を確認
前章のとおり、楽天モバイルのMNP転出月の料金はデータ使用量に応じた従量課金制です。
よって、3GB未満/3GB以上と20GB未満/20GB以上で料金が変わります。
データ使用量が3GB前後・20GB前後の方は料金が上がる直前のタイミングで乗り換えた方がお得です。
一方、20GB以上使う方はいくら使っても3,278円しかかからないので、乗り換えは月末ぎりぎりまで引っ張った方がお得です。
乗り換え先の初月料金を確認
また、乗り換え先キャリアの契約初月料金も調べましょう。
多くのキャリアは日割り計算されるので、月末に乗り換えた方がお得です。
ただし使い放題プランの場合はいつ乗り換えても全額請求される場合もあるので、その場合は早めに乗り換えた方がお得な場合もあります。
ただし、月末がお得な場合もあまりにぎりぎりを狙いすぎると危険です。
何らかの理由で乗り換え完了(乗り換え先で回線切り替えが完了)が翌月になってしまうともう1か月分の料金がかかってしまいます。
あまりぎりぎりを狙わず、余裕をもって手続きしてください。
乗り換え先のキャンペーンを確認
もう一つ、転出先のキャンペーンを確認しましょう。
特に格安SIMキャリアではキャンペーンを定期的に実施しているため、必ず利用してください。
キャンペーンは必ず月単位ではなく月途中で終了することもありますので、乗り換え先のキャンペーン実施期間も確認しましょう。
楽天モバイルのMNP転出の費用
MNP転出手数料は無料
楽天モバイルから他社に転出する際、MNP転出手数料は無料です。
楽天モバイルはもとから解約金やMNP転出手数料は無料なので安心して乗り換えられます。
最低利用期間/違約金もない
楽天モバイルには最低利用期間や違約金もありません。
そのため契約後はどのタイミングでも無料で乗り換えられます。
転出月の料金は日割りなし
楽天モバイルから月途中にMNP転出した際、最終月の料金はその月に使用したデータ容量に応じて請求されます。
日割り計算はされません。
楽天モバイルは月のデータ使用量に応じた従量課金制なので、解約月も使用したデータ容量に応じて請求されます。
3GB以下なら1,078円、20GB以下なら2,178円、20GB以上なら3,278円です。
端末代は転出後も継続支払
端末を分割払いで購入した方が支払いを終える前にMNP転出する場合、端末代金の残額(残債)は転出後も継続して請求されます。
MNP転出時に一括返済する必要はありません。
楽天モバイルにおける端末の分割購入は楽天モバイルではなくクレジットカード会社との契約のため、楽天モバイル解約後もクレジットカード会社から請求が続きます。
解約時に残債を一括で払う方法
前章のとおり楽天モバイルで購入した端末はクレジットカード会社との契約のため、楽天モバイルを解約しても請求は続きます。
残債を一括支払いする必要はなく、手続きも不要です。
ただし、楽天モバイルを解約・MNP転出したタイミングでどうしても残債を一括支払いしたい場合は、クレジットカード会社に問い合わせて交渉する必要があります。
多くの方が楽天カードで支払っていると思いますが、楽天カードの場合は銀行振り込みにより一括返済ができるようです。
少々面倒なので自分ならやらないと思いますが、どうしても一括返済した場合は楽天カードコンタクトセンターに問い合わせてみましょう。
楽天モバイルからMNP乗り換えはこちら
以上、楽天モバイルからMNP転出する手順と注意点の紹介でした。
楽天モバイルからの乗り換えは簡単ですが、MNP予約番号の有効期限に注意してください。
楽天モバイルから乗り換え先のおすすめはこちらにまとめています。
月のデータ使用量やサポートの有無によっておすすめが異なるので、ぜひ参考にしてください。