本記事ではワイモバイルで発売されたAndroid One S10 S10-KCの実機レビューとスペック・価格を解説します。
防水・防塵・耐衝撃でバッテリーも劣化が少なく、長く使える安心スマホです。
今作はeSIMに対応したDSDV機種で、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの全キャリアの主要なバンドを網羅しています。
10周年記念セールにより新規/MNPは一括9800円から購入できます。
ただ、エントリーモデルの機種では個人的にはAQUOS wish4やmoto g64y 5Gの方が断然おすすめです。
▼Android One S10の詳細▼
Android One S10の価格・値段
Android One S10の価格
ワイモバイルにおけるAndroid One S10の通常価格は税込31,680円です。
店舗・家電量販店で購入する場合はこの価格です。
ただし、ワイモバイル公式オンラインストアなら自動で割引が適用されます。
Android One S10を店舗や家電量販店で買うのは非常に損です。
10周年セールでお得
Android One S10はオンラインストアで購入すれば自動で割引が適用されます。
また、現在10周年記念セールにより通常よりさらにお得です。
割引適用後のオンライン価格は以下のとおりです。
<Android One S10のオンライン価格>
(店舗:31,680円)
契約形態 | プラン | web価格 |
---|---|---|
新規 | S | ¥13,680 |
M/L | ¥9,800 | |
MNP | S | ¥13,680 |
M/L | ¥9,800 | |
機種変更 | S/M/L | ¥24,480 |
番号移行 | S/M/L | ¥31,680 |
割引額はワイモバイル公式ストアとワイモバイル公式ストア(ヤフー店)で異なる場合がありますが、現在は同じです。
10周年キャンペーンにより、プランM/Lなら新規契約とMNPで一括9,800円で購入できます。
ワイモバイルの端末は公式オンラインストアで買うだけで自動で割引されますし、オンラインなら事務手数料も無料です。
必ずワイモバイル公式オンラインストアで購入しましょう。
また、新規・MNP・番号移行時には最大6,000円分のPayPayポイントがもらえる新どこでももらえる特典も対象です。
契約前には必ずエントリーしてください。
▼契約前に必ずエントリー▼
機種変更もオンラインがお得
Android One S10は公式オンラインストアなら新規・MNPだけでなく機種変更でも割引が適用されます。
現在、機種変更の人はオンラインストアで手続きすれば7,200円が割引されます。
さらにオンラインストアなら機種変更手数料も無料です。
店舗で機種変更すると、端末価格の割引がないのに加え機種変更手数料3,300円がかかります。
一方、オンラインなら割引に加えて機種変更手数料はかかりません。
店舗で機種変更するよりおおむね1万円程度お得なので、必ずオンラインストアで機種変更しましょう。
オンラインで機種変更する手順は下記で解説しています。
端末のみ購入・中古を買う方法
Android One S10は端末のみでも購入できます。
ワイモバイルを契約中の人は機種変更という形で端末のみ購入できます。
機種変更する手順はこちらにまとめています。
また、ワイモバイル以外でも端末のみが買えます。
楽天市場やAmazonでも買えますし、イオシスやじゃんぱらなどの中古スマホ店でも購入できます。
中古のAndroid One S10はもちろん、未使用品も格安で購入できるのでぜひ探してみてください。
Android One S10のレビュー
Android One S10の発売日
ワイモバイルにおけるAndroid One S10の発売日は2023年1月19日(木)です。
1月13日(金)から予約が開始しました。
Android One S10の型番
ワイモバイルで発売されたAndroid One S10の型番はS10-KCです。
S10-KCのスペック一覧表
Android One S10のスペック詳細は以下のとおりです。
スペック | |
---|---|
本体サイズ (mm) |
幅69mm 高さ153mm 厚さ8.9mm |
本体の 重さ |
約169g |
画面 サイズ |
約6.1インチ |
表示形式 | TFT |
解像度 | 2,400×1,080 (フルHD+) |
バッテリー 容量 |
4,380mAh |
連続通話 時間(LTE) |
約2,050分 |
連続待受 時間(LTE) |
約690時間 |
搭載 OS |
Android 13 |
CPU | Dimensity 700 (オクタコア) 2.2G+2.0GHz |
メモリー (ROM) |
64GB |
メモリー (RAM) |
4GB |
対応外部 メモリ |
microSDXC (最大1TB) |
有効画素数 (メインカメラ) |
1,600万 +1,600万画素 |
有効画素数 (サブカメラ) |
800万画素 |
USB 端子 |
USB Type-C |
SIM | nano SIM eSIM |
本体サイズと画面サイズは前作Android One S9と同じですね。
バッテリー容量はやや少なくなり、CPUがSnapdragon 480からDimensity 700になりました。
本体カラー・色
Android One S10の本体カラーは「ホワイト」「ネイビー」「ピンク」の3色です。
シムラボで購入したのはホワイトです。
ややシルバーがかかった白で、光を当てるときらきら光ります。
指紋は目立ちませんが、やや滑りやすいので、落下防止のためにスマホケースを使うのがおすすめです。
Android One S10の外観
Android One S10の外観はこんな感じです。
本体の幅は69mmと非常にコンパクトです。
女性や手の小さい方でも握りやすいでしょう。
本体の底面はUSB端子です。
USBType-Cのケーブルは付属していないので、お持ちでない方は自身で購入が必要です。
本体上部には何もありません。
本体の左側面には上部にSIMスロットがあります。
SIMスロットはSIMピン不要で手(爪)で開けられるタイプです。
本体右側面には上から音量ボタン・電源ボタン・Googleアシスタントボタンが搭載されています。
私はGoogleアシスタントボタンに慣れていないので電源ボタンと何度も押し間違えてしまいました。
カメラ部分はややでっぱりがあります。
平面に置いた状態で画面をタッチするとグラグラするので、スマホケースを付けて使うのがおすすめです。
画面サイズは6.1インチ
Android One S10の画面サイズは6.1インチです。
最近のスマホは画面の大型化が進んでいますので、平均的なサイズといえるでしょう。
ノッチ(画面のフチ)は下部にややありますが、本体のほとんどが画面が占有しています。
5G対応
Android One S10は5Gにも対応しています。
ワイモバイルを契約している方は追加料金無しで5Gが使えます。
5Gエリアはまだまだ狭く、5Gでしか楽しめないコンテンツもないので現時点ではあまり気にする必要はありませんが、いずれ5Gが主流になります。
特にスマホを長く使う方は今から5G対応機種を買っておきましょう。
なお、Android One S10は5Gバンドはn3・n28・n77・n78・n79なので、ソフトバンク・ワイモバイル系だけでなくドコモ・au・楽天モバイルの5Gバンドも網羅しています。
おそらくドコモ・au・楽天モバイルでも使えるでしょう。
nanoSIM+eSIMのDSDV対応
Android One S10には通常のSIM(nanoSIM)に加え、eSIMが使えます。
ワイモバイルでeSIMを活用する方法や設定手順はこちらにまとめています。
nanoSIMとeSIMは同時に使えるので、仕事とプライベート用の電話番号を1台のスマホで使い分けられます。
Android One S10はドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの全キャリアの4G/5Gバンドを網羅しているので、他社SIMでも使えますし他社SIMとの併用も可能です。
SIMフリー?SIMロック?
ワイモバイルのAndroid One S10はSIMフリーです。
Android One S10を含め、2021年5月12日以降にワイモバイルで販売されたスマホはすべてSIMロックがかかっていません。
SIMロックはかかっていないので、SIMを挿してAPN設定すれば他社のSIMもそのまま使えます。
Android One S10はドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの全キャリアの4G/5Gバンドを網羅しているので、他社SIMでも使えますし他社SIMとの併用も可能です。
CPUはDimensity 700
Android One S10に搭載されているチップセットはDimensity 700です。
antutu総合ベンチマークスコアは約29.1万でした。
前作Android One S9が30.5万でしたのでそれよりはやや低いですが、ほとんど差は感じないでしょう。
ただ、普段使いには十分ですが、ゲームをする方や性能にこだわる方は物足りないでしょう。
しっかり使う人はGoogle Pixel 8aやOPPO Reno11 Aなど、もう少し性能の良い機種がおすすめです。
RAMは4GB/ストレージ64GB
Android One S10のメモリー(RAM)は4GBです。
最近の機種では最低限といったレベルですね。
ゲームなどをしなければ普段使いには問題ないと思いますが、それでもきびきび動くとまでは言えません。
ストレージ容量も64GBなので最低限です。
初期段階では14GBが埋まっており、残り50GBほどでした。
自分でアプリなどをインストールすればさらに減るでしょう。
もしストレージ容量が足りない場合は、SDカードで増設可能です。
microSDカード挿入可
Android One S10は最大1TBのマイクロSDカードを挿入することでストレージ容量を増やせます。
ストレージ容量は64GBと少ないので、写真や動画をたくさん保存したい方はマイクロSDカードの使用も視野に入れておいたほうが良いかもしれません。
バッテリー容量は4,380mAh
Android One S10のバッテリー容量は4,380mAhで、LTEの連続通話時間は2,050分です。
前作Android One S9は4,500mAhで2,470分なのでバッテリー容量はやや減りましたが、最近のエントリーモデルのスマホの中では普通レベルのようです。
(もちろん使い方によって持ちは変動します)
30W程度の出力に対応したUSB PD対応の高速充電器を使えば、充電ゼロの状態から85分で満タンになります。
前作Android One S9が130分なので充電速度が向上しましたね。
ただし充電器類は付属していませんので、USB Type-Cの充電器をお持ちでない方は自身で購入が必要です。
バッテリーケアモードもおすすめ
スマホを長く使う方はバッテリーケアモードをONにするのがおすすめです。
バッテリーは残量が0%と100%の時に負荷が高くなり劣化が進みますが、バッテリーケアモードをONにしておけば充電時にバッテリーが100%になりません。
その分日中に使えるバッテリー容量は減ってしまいますが、毎日寝るときに充電する方でバッテリー残量に余裕のある方はケアモードをONにするのがおすすめです。
デュアルレンズカメラ
Android One S10のアウトカメラは1600万画素+1600万画素のデュアルレンズカメラです。
標準レンズに加え、広角レンズも搭載しています。
もちろんポートレートモードでの撮影も可能で、Googleレンズにも対応しています。
Android One S10のイヤホンジャック
残念ながらAndroid One S10には3.5mmイヤホンジャックはありません。
有線でイヤホン・ヘッドフォンを接続したい方は、USB Type-C端子から変換ケーブルを使いましょう。
USB端子はUSB Type-C
Android One S10のUSB端子はUSB Type-Cです。
ただし充電器(USBケーブル・USBアダプタ)は付属していません。
すでにUSBType-Cのケーブルをお持ちの方はそのまま使えますが、お持ちでない方は自身で購入が必要です。
▼Android One S10の詳細▼
Android One S10のベンチマーク
Android One S10の搭載CPUはDimensity 700、メモリーRAMは4GBです。
ここでは実際にantutu・Geekbenchのベンチマークスコアを測定しました。
antutu
Android One S10のantutuベンチマークスコアは約29.1万でした。(V9.5.8で測定)
前作Android One S9(Snapdragon480)は30.7万でしたので、S9の方がやや高いです。
ただしこの程度の違いなら体感で差は感じないでしょう。
性能にこだわる方やゲームをする方は物足りないと思いますが、普段使いには問題ないでしょう。
実際に操作しても、キビキビ動くとは言えませんがストレスを感じるほど遅くはありません。
Geekbench
Geekbench 6.0.0で測定したAndroid One S10のベンチマークスコアはシングル:680、マルチ:1589でした。
ちなみにGeekbench5でも測定しました。
スコアはシングル:541、マルチ:1612で、同じCPU・メモリーRAMのLibero 5G IIIよりシングルスコアはやや高くなりました。
この性能ならこれまでハイスペック端末を使っていた方以外は問題ない動作でしょう。
ただし、Android One S10はあくまでエントリーモデルなので、性能にこだわる方は別機種がおすすめです。
普段使いには全く問題のない動作ですが、高速でキビキビ動くレベルのCPUやメモリー容量ではありません。
ワイモバイルのAndroidならGoogle Pixel 8aやOPPO Reno11 Aがおすすめです。
Android One S10の付属品
Android One S10には付属品はありません。
同梱されているのは「お願いとご注意」という説明書と「クイックスタートガイド」のみです。
充電器/ACアダプタ/ケーブルなし
Android One S10にはACアダプタやケーブルなどの充電器類は付属・同梱されていません。
Android Oneシリーズの機種にはこれまでも付属品・同梱品はありませんでした。
ACアダプタやUSBケーブルをお持ちでない方は自身で購入が必要です。
Android One S10のケース・カバー
Android One S10にはスマホケースが付属していません。
最近は海外メーカー製を中心に付属品としてスマホケースが付属している機種も増えてきましたが、Android One S10は自身で購入が必要です。
Android One S10はカメラ部分がやや出っ張っており、ケースなしで平面に置いて操作するとがたつきます。
また、本体は指紋がつきにくい素材ですが、つるつる滑ります。
落下防止の意味でもスマホケースを付けて使うのがおすすめです。
Android One S10の画面フィルム
Android One S10には画面保護フィルムもありません。
最近は海外メーカー製を中心に出荷時からフィルムが貼付されている機種も増えてきましたが、Android One S10は自身で購入が必要です。
▼Android One S10の詳細▼
搭載された便利機能
搭載便利機能一覧
Android One S10に搭載されている便利機能は以下のとおりです。
詳細 | |
---|---|
防水 | ○(IPX5/IPX8) |
防塵 | ○(IP6X) |
ワンセグ | – |
おサイフケータイ | ○ |
指紋認証 | ○ |
顔認証 | ○ |
虹彩認証 | – |
ワイヤレス充電 | – |
指紋認証・顔認証に対応
Android One S10は指紋認証と顔認証の両方に対応しています。
指紋認証センサーは本体背面に搭載されています。
自身でも指紋を登録してみましたが、精度・スピードともに問題なくロック解除できました。
最近流行りの画面内指紋認証はフィルムによって精度が落ちる場合がありますが、物理センサーによる解除は安心です。
防水・防塵対応
Android One S10は防水・防塵に対応しています。
防水はIPX5・IPX8、防塵はIP6Xというレベルで、水濡れ等による故障のリスクは低いでしょう。
おサイフケータイ対応
Android One S10はおサイフケータイに対応しています。
最近はキャッシュレスが推進されていますので、京セラ製スマホでもおサイフケータイが搭載されているのは嬉しいですね。
おサイフケータイのセンサーは本体背面の指紋認証センサーの右上にあります。
ワンセグ・フルセグ非対応
Android One S10はワンセグ・フルセグには対応していません。
戻るボタンの表示方法
Android One S10は初期状態ではジェスチャーナビゲーションになっており、画面下部に戻るボタンなどの3つのボタンは表示されていません。
戻るボタンやホームボタンを表示するには、「設定」→「システム」→「ジェスチャー」→「ジェスチャーナビゲーション」をタップし、「3ボタンナビゲーション」を選択してください。
不具合はアップデートで解消
Android One S10を購入したらすぐにシステムアップデートをしましょう。
発売直後の状態だと不具合が多いですが、ほとんどは発売後のアップデートで解消されます。
アップデートはWi-FiをONにしたうえで、「設定」→「システム」→「詳細設定」→「システムアップデート」から可能です。
一度で終わらない場合もあるので何度か試してみましょう。
▼Android One S10の詳細▼
Android One S10の対応バンド
S10-KCの対応バンド・周波数一覧
Android One Sの対応バンドは以下のとおりです。
- 5G:n3/n28/n77/n78/n79
- 4G/LTE:B1/2/3/4/5/8/12/18/19/28/39/41/42
- 3G:1/2/4/5/8
ドコモ回線で使える?
ドコモ回線で使用する4G-LTEの主要なバンドは1・3・19ですが、Android One S10はすべてに対応しています。
また、ドコモの5Gが使うn78/n79にも対応しています。
シムラボでもahamoのSIMを入れて検証してみましたが、SIMを入れて再起動すると自動でAPN設定がされ、データ通信ができるようになりました。
通話中も4G表記だったので、ドコモのVoLTEにも対応しているようです。
APNも自動設定、他社APNも登録済み
私の検証場所は5Gエリア外でしたが、エリア内なら5Gにも接続できるでしょう。
ただし使用時は必ず各キャリアの動作確認端末一覧を確認してください。
ソフトバンク/ワイモバイル可
ソフトバンク・ワイモバイル回線で使う4G-LTEのバンドは1・3・8ですが、Android One S10はすべて対応しています。
また、5Gのバンドn77にも対応しています。
よって、ワイモバイルはもちろんですが、ソフトバンク・LINEMOやソフトバンク回線を使った格安SIMでも問題なく使えます。
4Gだけでなく5Gも使えます。
au回線・au VoLTEは?
Android One S10はau回線のLTEバンド(1・18・26)の全てに対応しています。
また、auが使う5Gバンド(n77・n78)の両方にも対応しています。
シムラボでもUQモバイルのSIMを入れて検証してみましたが、SIMを入れるとAPNが自動設定され、すぐに4G/5Gにつながりました。
通話中も4G/5Gのままだったので、VoLTEにも対応しています。
APNも自動設定、5Gにも接続
UQモバイル以外にもau・povoやau回線を使った格安SIMでも使えるでしょう。
楽天モバイルで使える?
Android One S10は楽天モバイル公式サイトのご利用製品の対応状況確認に記載があり、主要な機能は使えます。
Android One S10は楽天モバイルが使える4Gバンド(B3/B18)と5Gバンド(n77)にすべて対応しています。
シムラボでも楽天モバイルのSIMを入れて検証しましたが、音声通話・データ通信(4G/5G)・SMS送受信が問題なくできました。
ただし、SIMを入れてから4Gに接続するまでやや時間がかかりました。
また、楽天モバイルのAPNは登録されていたものの、SIMを入れただけでは自動接続はされず、自身で選択が必要でした。
APNは登録されていたが選択が必要だった
なお、ETWS(地震速報・津波警報)などの細かい機能には非対応です。
普段使いには影響がありませんが、気になる人は楽天モバイルでも対応端末が安く買えますので、素直に楽天モバイルの対応端末を購入しましょう。
Android One S10購入はこちら
以上、ワイモバイルで発売のAndroid One S10の詳細でした。
ワイモバイルでの端末購入や機種変更は店舗/家電量販店よりワイモバイル公式ストアが断然お得です。
オンラインなら自動で割引が適用されますので、必ずオンラインストアで買いましょう。
▼Android One S10の詳細▼