本記事ではワイモバイルで発売のAndroid One S9のレビューとスペックを解説します。
シムラボでもAndroid One S9を購入してレビューしました。
後継機「Android One S10」が発売されてワイモバイル公式オンラインストアでの販売は終了しましたが、中古の使用も可能です。
Android One S9の在庫・価格
Android One S9は販売終了
残念ながらワイモバイルオンラインストアにおけるAndroid One S9の販売は終了しました。
店舗にも在庫はないでしょう。
現在は後継機「Android One S10」が発売中です。
性能はそれほど変わりませんが、安心して長く使える機種です。
また、Android One S9をお持ちの人はもちろんワイモバイルで使えますし、他社SIMでも使えます。
Android One S9を端末のみ購入
ワイモバイルでAndroid One S9を使いたい人は、他で端末のみを購入しSIMを差し替えて使いましょう。
Android One S9はAmazonや楽天市場などでも端末のみで買えますし、イオシスやじゃんぱらといったスマホ通販サイトでも購入できます。
SIM契約なしで端末のみ購入できるので便利です。
私もよくイオシスで買っていますし、ポイント還元がアップするタイミングを狙って楽天市場で買ったります。
Android One S9は他社でも使える?
ワイモバイル版のAndroid One S9は他社のバンドに対応していません。
ワイモバイル以外にもソフトバンク・LINEMOやソフトバンク回線を使った格安SIMでは使えますが、ドコモ・au・楽天モバイル回線では使えません。
他社で使う場合はLINEMOやmineoのSプランで使いましょう。
端末のみ・中古を買う方法
Android One S9は中古で端末のみでも購入できます。
楽天市場やAmazonでも買えますし、イオシスやじゃんぱらなどの中古スマホ店でも購入できます。
中古のAndroid One S9はもちろん、未使用品も格安で購入できるのでぜひ探してみてください。
S9はSIMロック解除不要
ワイモバイルで発売されたAndroid One S9はSIMフリーです。
発売時からSIMロックはかかっていませんので、他社で使う場合もSIMロック解除は不要です。
ただし、バンド・周波数はソフトバンクやワイモバイルにしか対応していません。
ワイモバイル以外にソフトバンク・LINEMOやmineoのSプランなどでは使えますが、ドコモ・au・楽天モバイル回線では使えないので注意してください。
Android One S9の対応バンド
対応バンド・周波数一覧
Android One S9の対応バンドは以下のとおりです。
- 5G:n3/n28/n77
- 4G/LTE:B1/2/3/4/8/28/41/42
- WCDMA:1/2/4/8
ドコモ回線で使える?
ドコモ回線で使用する4G-LTEのバンドは1・3・19です。
Android One S9は1・3に対応していますが、プラチナバンド19には対応していません。
ドコモ回線のSIMを入れて使った場合、街なかでは問題なく使用できますが、建物内、地下や山間部に行くと電波をつかみにくくなる可能性があります。
よくわからない人はドコモ回線での使用はやめておきましょう。
ドコモの5Gが使うn78/n79にも非対応なので、ドコモの5Gも使えません。
ソフトバンク/ワイモバイル可
ソフトバンク・ワイモバイル回線で使う4G-LTEのバンドは1・3・8ですが、Android One S9はすべて対応しています。
また、5Gのバンドn77にも対応しています。
よって、ワイモバイルはもちろんですが、ソフトバンクやソフトバンク回線を使った格安SIMでも問題なく使えます。
4Gだけでなく5Gも使えるでしょう。
au回線・au VoLTE不可
Android One S9はau回線のLTEバンド(1・18・26)のうち、バンド1にしか対応していません。
au VoLTEにも対応してるかわかりませんので、au回線での使用はやめておきましょう。
auが使う5Gバンドのうち、n77には対応していますがn78には非対応です。
楽天モバイルで使える?
Android One S9は楽天モバイル公式サイトのご利用製品の対応状況確認に記載がありますが、全ての機能が×になっています。
楽天モバイルの自社回線で使う4GのB3と5Gのn77には対応していますが、パートナー回線のB18/26は非対応です。
自社回線エリア内ならもしかしたら実際には使える可能性はありますが、パートナー回線のB18/26にも非対応ですし、使うのはおすすめしません。
楽天モバイルでも対応端末が安く買えますので、素直に楽天モバイルの対応端末を購入しましょう。
Android One S9のレビュー
Android One S9の発売日
ワイモバイルにおけるAndroid One S9の発売日は2022年3月24日(木)です。
3月18日(金)から予約が開始しました。
Android One S9の型番
ワイモバイルで発売されたAndroid One S9の型番はS9-KCです。
Android One S9のスペック
Android One S9のスペック詳細は以下のとおりです。
スペック | |
---|---|
本体サイズ (mm) |
幅69mm 高さ153mm 厚さ8.9mm |
本体の 重さ |
約166g |
画面 サイズ |
約6.1インチ |
解像度 | 2,400×1,080 (フルHD+) |
バッテリー 容量 |
4,500mAh |
連続通話 時間(LTE) |
約2,470分 |
連続待受 時間(LTE) |
約660時間 |
搭載 OS |
Android 12 |
CPU | Snapdragon480 (オクタコア) 2.0G+1.8GHz |
メモリー (ROM) |
64GB |
メモリー (RAM) |
4GB |
対応外部 メモリ |
microSDXC (最大1TB) |
有効画素数 (メインカメラ) |
1,600万 +1,600万画素 |
有効画素数 (サブカメラ) |
800万画素 |
USB 端子 |
USB Type-C |
本体カラー・色
Android One S9の本体カラーは「ライトブルー」「シルキーホワイト」「ブラック」の3色です。
シムラボで購入したのはライトブルーです。
きれいな薄めの水色です。
本体は光沢がありますが指紋はまったく目立ちません。
あまりおすすめはしませんが、スマホケースなしでも使えるでしょう。
Android One S9の本体外観
本体右側面は上から音量ボタン・電源ボタン・グーグルアシスタントボタンがあります。
音量ボタンと電源ボタンは独特のデザインですね。
本体左側面はSIMスロットのみです。
SIMスロットはSIMピンなしで手で開けられます。
SIMスロットはSIMカードとSDカードが入れられます。
また、これ以外にeSIMも使えます。
本体上部には何もありません。
ちなみにAndroid One S9にイヤホンジャックはありません。
本体下部はUSB端子(USB type-C)のみです。
Android One S9にはストラップホールもあります。
カメラ部分の突起(出っ張り)は少ないですが、それでも平面に置くとガタツキがあります。
基本的にはスマホケースを使うのがおすすめです。
画面サイズは6.1インチ
Android One S9の画面サイズは6.1インチです。
最近のスマホは画面の大型化が進んでいますので、平均的なサイズといえるでしょう。
※画像は公式サイトより
ノッチ(画面のフチ)は下部にややありますが、本体のほとんどが画面が占有しています。
5G対応
Android One S9は5Gにも対応しています。
ワイモバイルを契約している人は追加料金無しで5Gが使えます。
5Gエリアはまだまだ狭く、5Gでしか楽しめないコンテンツもないので現時点ではあまり気にする必要はありません。(詳しくはエリアマップで確認してください)
ただ、間もなく5Gでの通信が主流になります。
特にスマホを長く使う方は今から5G対応機種を買っておきましょう。
なお、Android One S9が対応する5Gバンドはn3・n28・n77のみなのでソフトバンク・ワイモバイル系の回線でしか使えません。
ドコモやauの5Gバンドは一部非対応なので、ソフトバンク・ワイモバイル系のSIMで使いましょう。
nanoSIM+eSIMのDSDV対応
Android One S9には通常のSIM(nanoSIM)に加え、eSIMが使えます。
2枚のSIMを同時に使えるので、仕事とプライベート用の電話番号を1台のスマホで使い分けられます。
ソフトバンク・ワイモバイルの周波数にしか対応していないのが残念ですが、活用の幅は広がります。
ワイモバイルでeSIMを活用する方法や設定手順はこちらにまとめています。
SIMフリー?SIMロック?
ワイモバイルのAndroid One S9はSIMフリーです。
Android One S9を含め、2021年5月12日以降にワイモバイルで販売されたスマホはすべてSIMロックがかかっていません。
SIMロックはかかっていないので、SIMを挿してAPN設定すれば他社のSIMもそのまま使えます。
CPUはSnapdragon480
Android One S9に搭載されているチップセットはSnapdragon480です。
antutu(V9.3.6)で測定した総合ベンチマークスコアは約30.5万でした。
エントリーモデルにしてはなかなかの性能ですね。
ワイモバイルでは同じエントリーモデルとしてAQUOS wishも発売中ですが、S9の方がベンチマークスコアは高いです。
ただ、普段使いには十分ですが、ゲームをする人や性能にこだわる人は物足りないでしょう。
RAMは4GB/ストレージ64GB
Android One S9のメモリー(RAM)は4GB、ストレージは64GBです。
可もなく不可もなくといったレベルですね。
ストレージは初期状態で21GBほど埋まっており、使えるのは43GBほどでした。
ストレージは64GBなので最低限ですが、SDカードで増設可能です。
microSDカード挿入可
Android One S9は最大1TBのマイクロSDカードを挿入することでストレージ容量を増やせます。
ストレージ容量は64GBと少ないので、写真や動画をたくさん保存したい人はマイクロSDカードの使用も視野に入れておいたほうが良いかもしれません。
バッテリー容量は4,500mAh
Android One S9のバッテリー容量は4,500mAhで、LTEの連続通話時間は2,470分です。
前作Android One S8は4,100mAhで2,170分、AQUOS wishは3,730mAhで2,290分なので、最近のエントリーモデルのスマホの中ではバッテリーの持ちは良さそうです。
(もちろん使い方によって持ちは変動します)
USB PDという高速充電に対応した充電器を使えば、充電ゼロの状態から130分で満タンになります。
ただし充電器類は付属していませんので、USB Type-Cの充電器をお持ちでない人は自身で購入が必要です。
デュアルレンズカメラ
Android One S9のアウトカメラは1600万画素+1600万画素のデュアルレンズカメラです。
標準レンズに加え、広角レンズも搭載しています。
もちろんポートレートモードでの撮影も可能で、Googleレンズにも対応しています。
Android One S9で撮影した写真
ここでは、Android One S9で実際に撮影した写真を載せていきます。
ただし、サイトにアップした際に画質が粗くなっているので参考程度にしてください。
まずは風景写真です。
カメラや端末のスペックが低い機種でも、通常の風景写真はそこそこきれいに撮影できます。
私が普段使っているGoogle Pixel 5で撮影した写真はこちら。
並べて比較するとこちらのほうがやや明るい気もしますが、ミドルハイのPixel5と比べても正直あまり差は感じません。
Android One S9は最大4倍までズームできます。
2倍→3倍→4倍の順に写真を記載します。
▼2倍ズーム▼
▼3倍ズーム▼
▼4倍ズーム▼
ちなみに、Google Pixel 5で撮影した4倍ズームの写真はこちら。
さすがにPixel5の方が鮮明です。
▼4倍ズーム(Pixel5)▼
ただ、実生活で4倍ズームで撮影する機会はほとんど無いでしょう。
ズームもキレイに撮りたいという人は他機種を選びましょう。
最後に、カメラの性能差が最も出やすい夜景の写真です。
Android One S9には夜間モード(ナイトモード)が搭載されていますが、手動で切り替えなくても自動で夜景モードに切り替えてくれます。
ただし、両者は設定が違うようです。
▼通常モード▼
▼夜景モード▼
夜景は期待していませんでしたが、思ったよりも綺麗でした。
他のエントリーモデルの機種だとホーム上の明るい部分の色が飛んでしまうのですが、Android One S9は鮮明に写っています。
その分暗い部分はやや不鮮明ですが、夜景モードに切り替えるとやや明るくなっている気がします。
ちなみに、Google Pixel 5で撮影した夜景はこちら。
さすがにPixel5の方が鮮明ですが普通の人は気にしなくてよいでしょう。
ズームと同じく、夜景を撮影する機会はほとんどないと思いますので、Android One S9のカメラ性能で十分だと思います。
もし夜景やズームが気になる人はもう少し性能の良い端末を選びましょう。
Android One S9のイヤホンジャック
Android One S9には3.5mmイヤホンジャックはありません。
有線でイヤホン・ヘッドフォンを接続したい人は、USB Type-C端子からの変換ケーブルを使いましょう。
USB端子はUSB Type-C
Android One S9のUSB端子はUSB Type-Cです。
ただし充電器(USBケーブル・USBアダプタ)は付属していません。
▼Android One S9の詳細▼
Android One S9のベンチマーク
antutu
Android One S9のantutuベンチマークスコアは30.5万でした。(V9.3.6で測定)
同じエントリーモデルとして発売中のAQUOS wish(Snapdragon480 5G)は26.5万でしたので、S9の方が高いです。
性能にこだわる人やゲームをする人は物足りないと思いますが、簡単な操作なら問題ないレベルでキビキビ動くでしょう。
Geekbench
Android One S9で測定したGeekbench 5.4.4のベンチマークスコアはシングル:500、マルチ:1494です。
私は普段Google Pixel 5を使っているので、Android One S9を操作するとさすがにもたつく感じはありますが、操作に影響が出てイライラするほどではありません。
これまでエントリーモデルの機種を使っていた人は問題ない動作でしょう。
ただし、Android One S9はあくまでエントリーモデルなので、性能にこだわる人は別機種がおすすめです。
Android One S9の付属品
Android One S9には付属品はありません。
同梱されているのはクイックスタートガイドと「お願いとご注意」という説明書のみです。
充電器/ACアダプタ/ケーブルなし
Android One S9にはACアダプタやケーブルなどの充電器類は付属・同梱されていません。
Android Oneシリーズの機種にはこれまでも付属品・同梱品はありませんでした。
ACアダプタやUSBケーブルをお持ちでない人は自身で購入が必要です。
Android One S9のケース
Android One S9にはスマホケースが付属していません。
最近は海外メーカー製を中心に付属品としてスマホケースが付属している機種も増えてきましたが、Android One S9は自身で購入が必要です。
Android One S9の画面フィルム
Android One S9には画面保護フィルムもありません。
最近は海外メーカー製を中心に出荷時からフィルムが貼付されている機種も増えてきましたが、Android One S9は自身で購入が必要です。
▼Android One S9の詳細▼
搭載された便利機能
搭載便利機能一覧
Android One S9に搭載されている便利機能は以下のとおりです。
詳細 | |
---|---|
防水 | ○(IPX5/IPX8) |
防塵 | ○(IP6X) |
ワンセグ | – |
おサイフケータイ | ○ |
指紋認証 | ○ |
顔認証 | ○ |
虹彩認証 | – |
ワイヤレス充電 | – |
指紋認証・顔認証に対応
Android One S9は指紋認証と顔認証の両方に対応しています。
指紋認証センサーは本体背面に搭載されています。
防水・防塵対応
Android One S9は防水・防塵に対応しています。
防水はIPX5・IPX8、防塵はIP6Xというレベルで、水濡れ等による故障のリスクは低いでしょう。
おサイフケータイ対応
Android One S9はおサイフケータイに対応しています。
最近はキャッシュレスが推進されていますので、京セラ製スマホでもおサイフケータイが搭載されているのは嬉しいですね。
おサイフケータイのセンサーは本体背面の指紋認証センサーの右上にあります。
ワンセグ・フルセグ非対応
Android One S9はワンセグ・フルセグには対応していません。
戻るボタンの表示方法
Android One S9は初期状態ではジェスチャーナビゲーションになっており、画面下部に戻るボタンなどの3つのボタンは表示されていません。
戻るボタンやホームボタンを表示するには、「設定」→「システム」→「ジェスチャー」→「ジェスチャーナビゲーション」をタップし、「3ボタンナビゲーション」を選択してください。
不具合はアップデートで解消
Android One S9を購入したらすぐにシステムアップデートをしましょう。
発売直後の状態だといくつか不具合が発生していましたが、アップデートで解消されています。
アップデートはWi-FiをONにしたうえで、「設定」→「システム」→「詳細設定」→「システムアップデート」から可能です。
一度で終わらない場合もあるので何度か試してみましょう。
▼Android One S9の詳細▼
Android One S9購入はこちら
以上、ワイモバイルで発売のAndroid One S9の詳細でした。
後継機「Android One S10」が発売されてワイモバイル公式オンラインストアでの販売は終了しましたが、中古の使用も可能です。
端末のみの購入はこちらからどうぞ!