本記事では、ワイモバイルの低速モード/節約モードについて解説します。
ワイモバイルのプランM/Lは容量超過後に最大1Mbpsで使えますが、通信速度の切り替え機能はありません。
かわりにデータ消費を節約する機能も紹介します。
ワイモバイルに低速モードはある?
低速モード/節約モードとは
多くの格安SIMキャリアでは、低速モードへの切り替え機能が備わっています。
低速モードとは、マイページやアプリなどで通常速度(=高速)から低速モードに切り替えると、通信速度は遅くなるかわりにデータ容量が消費されない、というサービスです。
つまり、低速モードにしている限りデータ容量は使い放題になるのです。
▼UQモバイルの節約モード▼
もちろんデータ通信速度は制限されるので、動画視聴やWeb閲覧などは難しくなります。
TwitterやInstagramの画像表示もかなり遅延します。
しかし、LINE/メールのやり取りや音楽ストリーミング/ラジオの視聴は低速モードでも問題ありません。
特に移動中も常にオンラインで音楽やラジオを聴いている場合は、低速モードに切り替えることでデータ容量消費を抑えることができます。
他社は低速への切り替え可能
この低速モードへの切り替え機能ですが、多くの格安SIMキャリアが標準装備しています。
格安SIM/MVNOの契約者数上位のキャリアのサービス有無は以下の通りです。
キャリア | 低速モードの 有無 |
---|---|
マイネオ | ◯ |
UQモバイル | ◯(一部プラン) |
IIJmio | ◯ |
BIGLOBEモバイル | × |
イオンモバイル | ◯ |
ahamo | × |
povo2.0 | × |
LINEMO | × |
ほとんどの格安SIMに標準サービスとして設定されています。
プラン限定ながら、同じサブブランドのUQモバイルにもありますね。
ただ、ahamo/povo2.0/LINEMOにはありません。
ワイモバイルは低速モード無し
一方、ワイモバイルに低速モードはありません。
音楽ストリーミングやSNSの閲覧などでも、少しずつですがデータ容量が消費されます。
ワイモバイルも容量を使い切ったあとはプランSは最大300kbps、プランM/Lなら最大1Mbpsで通信できますが、普段から節約モードにすることで高速通信の容量を温存できる機能があればさらに便利ですね。
低速制限時も最大1Mbps
前章で解説の通り、ワイモバイルに低速への切り替え機能はありません。
ただし、高速通信のデータ容量をすべて使い切った後も最大1Mbpsの速度で通信できます。
ワイモバイル低速時の最大速度
ワイモバイルで速度制限がかかり、低速になった場合の最大速度はプランによって異なります。
シンプル2のプランSは最大300kbps、プランMとLは最大1Mbpsです。
- プランS:最大300kbps
- プランM/L:最大1Mbps
容量超過後の低速時も最大1Mbps
ワイモバイルはプランM/Lに限り、高速通信容量を使い切っても最大1Mbpsで通信できます。
万が一容量を使い切っても、最大1Mbpsの速度ならほとんどのことは問題なくできます。
シンプルSは300kbpsと低速
ただし、最大1Mbpsで通信できるのはプランM/Lのみです。
プランSは最大300kbps(0.3Mbps)なので注意してください。
プラン | 速度制限時の 最大速度 |
---|---|
S | 300kbps |
M/L | 1Mbps |
300kbpsだと音楽ストリーミングやメール/LINEは問題ないですが、WEBサイトやSNSの閲覧はかなり苦しいでしょう。
プランSの人は低速制限がかかったら550円払って制限を解除するか、我慢しましょう。
シンプル2は低速に容量制限あり
現在のメインプランであるシンプル2は、速度制限後のデータ使用量に制限があります。
プランSもM/Lも、低速状態で基本容量の半分を使うと、速度が最大128kbpsに制限されてしまいます。
<シンプル2の低速制限>
プラン | 制限時の 最大速度 |
低速時の 容量制限 |
---|---|---|
S | 300Kbps | 2GB使うと 128kbpsに制限 |
M | 1Mbps | 15GB使うと 128kbpsに制限 |
L | 1Mbps | 17.5GB使うと 128kbpsに制限 |
旧プランには低速通信の容量制限はありませんでしたが、シンプル2には制限があるので注意してください。
低速モードのやり方・使い方
ワイモバイルには低速モードへの切り替え機能はありませんが、容量を使い切ると自動で低速モードに切り替わります。
自身で手続きする必要はなく、プランSなら最大300kbps、プランM/Lなら最大1Mbpsに自動設定されます。
低速になるとマイワイモバイル上で「通信速度制限中」と表示されるようになります。
低速の1Mbpsで何ができる?
私もプランMで容量をすべて使い切り、低速の1Mbpsで何ができるか試しました。
まず、低速制限時に速度を測定したところ、常時ほぼ1Mbps出ていました。
回線が混雑するお昼でも1Mbps近く出ていたので、いつでも1Mbpsに近い速度で通信できると考えて良いでしょう。
低速制限がかかった状態で色々試したところ、以下のような結果でした。
- WEBサイト閲覧:ほぼ快適
(画像の多いサイトは遅延) - 音楽ストリーミング:快適
- LINE・メール送受信:快適
- Youtube:360pまでつまらず視聴
- Twitter:画像の表示がやや遅延
- Instagram:画像の表示がやや遅延
LINEやメールのやり取りはほとんど遅延は発生しませんでした。
メールで大容量ファイルを送ったり、LINEに動画をアップロードしたりしない限り、文字ベースのやり取りは問題ないでしょう。
Amazon Musicなどの音楽ストリーミングも問題ありませんでした。
画像の表示はやや遅延
一方、WEBサイトの表示はやや遅延する場合がありました。
ただ、ZOZOタウンなどはあまり遅延しなかったので、サイトによって遅延の有無は異なるようです。
Twitterは早くスクロールすると画像の表示が遅れました。
少し待てば画像も表示されるのですがいつもどおりサクサク表示とはならなかったため、1Mbpsではややストレスを感じました。
一方、画像と動画ばかりのInstagramは意外にもあまり遅延がありませんでした。
ただ、こちらもスクロールが速い(次から次へと画像を表示させる)と遅延が発生する可能性が高いです。
低速でYouTubeは使える?
最も気になるのがYoutubeなどの動画サイトだと思います。
試しに低速時にYoutubeを視聴してみましたが、「360pなら快適、480pは詰まる」という結果でした。
スマホなら360pの画質でも問題なく視聴できるので、かなり使えると思います。
事前に調べると「480pまでなら快適だった」という口コミが多かったのですが、私のテストでは480pだと頻繁に詰まってスムーズな視聴はできませんでした。
まとめると、1Mbpsの速度があればかなり使えると思います。
高速時と同じとまでは言えませんが、WEBサイトやSNSの画像も少し待てば閲覧できますし、Youtubeも360pまでなら快適です。
低速制限の解除方法と料金
容量を使い切って低速制限がかかった場合、以下の3つの方法でデータをチャージして制限を解除できます。
いずれの場合も、500MB/550円の料金で高速通信容量の追加購入が必要です。
- マイページから解除
- 通信制限のメールから手続き
- 自動応答の電話で制限解除
マイページから解除
通信制限がかかった場合、マイページである「マイワイモバイル」にアクセスし「通常速度に戻す申込」から手続きできます。
制限の通知メールから手続き
データを使い切って速度制限がかかると、ワイモバイルから通知のメールが来ます。
そこにマイワイモバイルへのアクセスURLが記載されているので、そこをタップすると通信制限の解除ページへつながります。
自動応答の電話で速度解除
ワイモバイルの速度制限は電話でも解除することができます。
下記の電話番号にかけ、自動応答サービスにしたがって操作すれば通信制限を解除することができます。
- ワイモバイルのスマホ・携帯から:116
- 上記以外から:0120-921-156
24時間手続き可能で、通話料金も無料です。
プラン変更先取りプラグラムも
ワイモバイルにはプラン変更先取りプログラムも用意されています。
「プラン変更先取りプログラム」とは、翌月から適用されるプラン変更後のプランのデータ容量を、プラン変更を申し込んだ当月から利用できるプログラムです。
通常、ワイモバイルのプラン変更は手続きした翌月1日から適用されるので、当月にデータ容量が足りなくなったら翌月までは我慢するかデータ容量を追加購入(チャージ)するしかありませんでした。
しかし、プラン変更先取りプログラムを利用すれば当日から実質的にプランを変更でき、大きいプランの容量を使うことができます。
この場合もデータチャージが必要ですが、4回以上チャージする場合はプラン変更先取りプログラムを利用した方がお得です。
プラン変更先取りプログラムの詳細はこちらの記事に詳しくまとめています。
ワイモバイルで賢くデータを節約しよう
以上、ワイモバイルの低速モードの解説でした。
ワイモバイルには低速への切り替え機能はありませんが、本文中に解説したテクニックを使ってうまくデータ容量を節約しましょう。
万が一高速容量を使い切って低速制限がかかっても、プランM/Lなら最大1Mbpsで通信できます。
▼Ymobileの詳細・申し込み▼